最近、「コーンスープ現象」
という言葉を知りました。
名前だけ聞いたときには
コーンスープに関係する話かな?
と思ったのですが心理的な話でした。
元になったのは
「豆スープのレシピ投稿」。
2023年、英語圏で
SNSに豆を使った
スープのレシピが投稿されました。
すると、コメント欄に、
「豆が苦手なんですが、どうしたらいいですか?」
「豆の代わりになるものはありますか?」
という反応が出てきたそうです。
そのレシピは、豆が好きな人や
豆を使ったスープを作りたい人に
向けたものでした。
ですが豆が苦手な人が
「自分の場合はどうなのか?」を
投稿主さんに尋ねる反応が出てきました。
豆が苦手なら
別の料理を選ぶこともできます。
それなのに
「自分の場合はどうなのか?」
を見ず知らずの人に教えてもらおうと
してしまう。
自分が対象になっていない
情報を見たときに
「私の場合はどうなるの?」
と、自分の話にしてしまう。
このような反応が
英語圏のSNSで
「Bean Soup Theory」や
「What About Me? Effect」
と呼ばれるようになりました。
(正式な心理学用語ではなく
SNSから広がった呼び方です。)
日本語では、なぜか
「コーンスープ現象」と
呼ばれているそうです。
この現象は、SNSだけでなく
普段の会話でも起こります。
たとえば、友人が、
「最近、仕事が忙しくて
疲れてるんだよね」
と話したとします。
それを聞いて、
「分かる!私も最近すごく忙しくてさ。
毎日残業で、この前なんて……」
と、自分の話が続いていく。
最初は、相手に共感する
つもりだったかもしれません。
「私も似た経験があるよ」と
伝えることで、相手を
安心させたかったのかもしれません。
ところが、話しているうちに
相手の仕事の話から自分の
仕事の話へ移っていく。
気がついたら
相手が話していたことより
自分の経験のほうが中心になっている。
こういうことは、誰にでもあります。
自分の経験を話すこと自体が
悪いわけではありません。
「私も前に似たことがあったよ」
と言われて、
「自分だけじゃなかったんだ」
と安心することもあります。
自分の経験を少し話すことで
相手との距離が近くなることもあります。
ここでおさえておきたいのは、
自分の話をしたかどうか
だけではありません。
そのあと
相手の話に戻れているかどうかです。
「私もね」と言ったあとに、
「それで、あなたはどうだったの?」
「今はどんな感じなの?」
と相手の話へ戻れれば
会話の中心は相手に戻ります。
反対に、
「私の場合はね……」
と自分の話が続き
相手の話を聞く時間がなくなっていくと
会話の中心が自分へ移っていきます。
コーンスープ現象は
自分勝手な人だけに
起こるものではありません。
相手とつながりたいときにも起こります。
分かってあげたいときや
役に立ちたいときにも起こります。
大事なのは、会話の中心が
どこにあるのかに気づけることです。
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