魚座で水星の逆行②「春も、春を待つ今も特別」 | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

水星逆行について、もう少し詳しい話。

今回の水星逆行の特徴は、春分の日直前で終了するということと、
逆行中に合計5つの天体と次々に重なってゆくことです。


占星術の天体はギリシャ神話の神様になぞらえられるのですが、
水星は情報伝達や知性の神であるマーキュリーを象徴します。
彼はあちこちのギリシャ神話に登場しては、
羽根の靴を履いてフットワークよく飛び回り、
物語を動かすきっかけを作りをする重要な役割を果たしています。

今回の星回りは、マーキュリーが複数の神様の所を
すなわち、火星(マーズ)、太陽(アポロン)、金星(ヴィーナス)
月(デメテル)、海王星(ネプチューン)という
5つの天体(神様)に、この順番で重なりメッセージを伝えてゆきます。
それが皮切りになって、ざわざわと5人の会議が始まるみたいな。
会議室は魚座。議長は海王星です。



以下は、逆行する水星が天体にぴったり重なる日付です。
前後2~3日は許容範囲です。

02/26 火星(男性性、行動力、積極性、攻撃力、怒り)
03/04 太陽(意志、目的意識、輝きをもたらすもの、仕事)
03/07 金星(女性性、美意識、愛情、お金、心地よさ)
03/11 月 (感情、身体、安らぎをもたらすもの、プライベートの自分)
03/18 海王星(夢見、無意識、イメージ、傷と癒し、スピリチュアリティ)



23日現在は、火星の表すテーマがピックアップされてる時です。
知り合いで「ただいま発熱中~」という方がいらっしゃいます。
逆行ということで、内向きの熱の発散、免疫力の活性化、体内の浄化
ということなのかもしれません。

前半は火星、太陽の「男性・能動性」を表す天体。
後半は金星、月の「女性・受容性」を表す天体、
という並びが興味深いです。

思考する。意志を押す、発信する、アウトプットする。強く。
その後で、戻ってきたリアクションを受け取る。感じる。優しく腑に落とす。
最後は海の番人、統合の親分である海王星が、
うまーくまとめてひとまず「完」というシナリオが
なんとなく見て取れます。



そこに「逆行」という水星の動きを加味すると、
内容が変化球というか、なにやら意味深げです。

メッセージは単なる業務連絡ではないでしょう。
過去に渡しそびれた手紙、忘れられていた言葉や感情といった、
繊細でデリケートな「関係者外秘」なメッセージを、
マーキュリーは耳元でささやくように、
あるいは裏口や、予想外の人物を通して
(ハリーポッターのフクロウが真夜中に窓からやってくるみたいな)
そっと伝えてくれるのではないかと思います。



魚座という「全てを集める器」に星が集合している様子は、
沢山のお野菜をコトコトと煮込んでいる、
滋養たっぷりのスープのお鍋みたいにも見えます。
別々だった野菜の輪郭を溶かし、そのうまみを凝縮して、
一皿のスープにする。
それを飲み干して、ごちそうさましたその後。

水星逆行明けの2日後の3/20、太陽が牡羊座に入ります。
この日は春分の日。占星術のお正月です。

この頃には天体の塊が、魚座から牡羊座に移動しています。
「水」のサインに天体が集中して「しっとり、ほんわり」だったのが、
「火」に移ると「ガツン、ぐおーー」になります。

3/27の天秤座の満月では、月が対岸の天秤座から
牡羊座の天体たちをびしっと強調する形になります。
きりりとエッジの効いた、ストレートで潔い、冴え渡るような生命力。
春と呼ぶには、あまりにも男前でパワフルな、アツい配置です。
現在のしっとり大人しい配置とは余りにも対照的で、
だからこそ、どんな出来事が待っているのかとても楽しみです。



あんまり先のことを書くとフライングなのでやめますが、
未来の配置を見てあれこれ考えるのは楽しいです。
こんなにも、時の色合いは変化してゆくのか、と思います。
今の配置、今のテーマは、
今しか体験できない特別なもの。

暖かい春はいつも待ち遠しい特別な季節ですが、
春を待つ今もまた、それと同じように
特別な時であるということを覚えておきたいと思いました。