一年の節目と灯篭流し
こんばんは。しんじょんこと湯川伸矢です。
また、今年も8月を迎えました。
今日は、部屋の窓を開けて、お香を焚きながら、間接照明をつけて、いつもより自分の中に向かって集中しています。
私にとって、すごく大切な時が近づいているので、ちょっとココロの準備をしてます。
今回のことは震災復興とは直接関係ないのですが、私にとって8月には大きな節目の時間があります。
毎年8月6日には、熱い陽射しを感じながら、広島にいっているのです。
1945年8月6日午前8時15分に広島に原爆が落ちました。その8月6日です。
ちょうど6年前、2006年8月6日に灯篭流しの行われている元安川に山田バウさんという方に連れられてカヌーで入りました。
そして、その時にこのバウさんから私は大切な役割をバトンタッチされました。
それから、毎年8月6日には広島に来てこの元安川にカヌーを浮かべます。
私が渡された役割というのは、川の中に入り、灯篭達をそっと流れに戻してあげるという役割です。
川の中で、このような役割はこのカヌー一艇のみに任せられています。
ひとりひとりの想いがこめられた灯篭たちは、川の流れや満ち干きによって、河岸にたまってしまったり、流れからそれてしまうことがあります。そのような様子を水面に浮かべたカヌーの上でゆっくりと視ながら、そっと近づき、その灯篭たちをひとつひとつ元の流れに戻していきます。
暗闇の中に浮かぶ、灯篭たちは本当に優しくアタタカナ光を発しています。
いくつかの団体が灯篭流しを行っているのですが、一番中央で行っている灯篭流しでは、原爆の残り火が使われています。
1945年から今までずっと消えることなく大切に受け継がれてきた炎が存在しているのです。
その炎はまるで生きているかのように、輝いています。
その光を灯篭たちがひとつひとつが発しながら川の上を流れている様子を、いつも本当に近くから観ています。
私に出来ることは、ただその穏やかな空気の中に気持ちを落ち着けて、川と一体になるような感覚を持ちながらゆっくりと流れから外れた灯篭に近づいていき、元の流れに戻していくだけです。
ただ、静かにゆっくりと。
そのような役割を受け継いでからは、この川に入る数日前からだんだんとココロを落ち着けさせようとしています。
今日も仕事を切り上げてからは、ずっとココロを落ち着かせて川の流れに身をまかせるような感覚に頭とココロを切り替えて過ごしています。
このような時間って私にとってもすごく大切な時になってきました。
いつも慌ただしく、次々とプロジェクトやタスクと向い合って生きている。
でも、この時はただゆっくりと自然の流れと一体になれるように自分を溶かしていきます。
実は去年は強風のため、その灯篭たちは次々と横倒しになり、私の目の前で次々と川に沈んでいきました。この5年間で初めての経験でした。少しずつ川とも馴染んできて、役割を全うできるようになってきたかなと思っていたのですが、どうしようもありませんでした。
そして、今年もまたそんな日が近づいてきています。
今年は、東日本大震災も起こり、原発の問題等たくさんのことが目の前に広がっていきました。
私は、それらの想いも含めて、ゆっくりと鎮魂の想いを胸に抱きながら川に入っていこうと想います。
私にとって、6回目の役割。
また、広島のあの熱い空気の中に行ってきます。
今日も最後まで読んで下さいましてありがとうございます。
湯川拝