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シリコンは無害・安全の超素材?~シリコーンを徹底解説~
安全性と安定性を兼ね揃えたシリコーンですが、
現在では多くの美容愛好家から非難の的となっています。
それはもちろん、
多くの方がシリコーンについての正しい知識を持ち合わせていない
というのも理由の一つです。
しかしシリコーンが今日ほど嫌われる原因となってしまったのは、
シリコーンの乱用とも言える
化粧品メーカーの過ちがその発端なのです。
◎シリコーンオイルの乱用
シリコーンは前記事でも紹介したように、
現在私たちの生活のいたるところに利用されています。
その応用の幅は広く、
化粧品基剤としてだけでなく食用や医療用、工業用と非常に多岐に渡ります。
しかしそれらはシリコーンの性質を正しく応用したものであって、
正しく応用したからこそ安全・無害・安心と言えたのです。
中には正しい応用とは言えない方法で利用したケースがありました。
それが、大手化粧品メーカーによるシャンプー剤への配合です。
それらのメーカーはあろうことか、
洗浄を目的としたシャンプー剤に油状皮膜物質であるシリコーンを配合し始めたのです。
◎シリコンインシャンプーの台頭
シリコーンが配合されたシャンプーは一気に大人気となりました。
え?と思うかもしれませんが、事実です。
シリコンインシャンプーは大人気だったのです。
むしろ今でもその人気は衰えていないとすら言えます。
なぜなら市場にあふれる大手メーカーの主要シャンプーには
ほぼ全てこのシリコンが配合されているからです。
つまり、現在では実に大衆の8割近くがこのシリコンインシャンプーを使用しているということになります。
これだけシリコーンバッシングを受けてなお衰えぬシリコンインシャンプーの人気とはなんなのでしょうか。
◎「シャンプーだけでサラサラ」の演出
一般大衆のほとんどが欲しがったのはこの目先の使用感でした。
本来洗浄用のシャンプー剤というのは毛髪の洗浄時に
毛髪に微弱な電気をまとわせる(マイナスに帯電させる)性質があります。
その結果、電気をまといあった毛髪は互いに反発し合い、
結果的にゴワつきを感じるようになります。

↑有名な箔検電器の画像 同じ電荷が偏ると反発し合い瓶中の泊が開く
シャンプー後に静電気をまとって髪が言うことを聞かない・・・というのはこれが原因です。
通常ならばそのゴワつきを打ち消す効果を持つ「リンス」を使わなければ毛髪のゴワつきは解消されません。
このシャンプー・リンスの二段構成は利便性を求める大衆に非常に不人気であり、
メーカーはその対抗措置として「リンスインシャンプー」というものを販売しますがこれはわけあって大失敗に終わります。
(この理由はまた後日)
そこで一躍人気を博したのが他でもないシリコンインシャンプーだったのです。
シャンプーに配合されたシリコーンは帯電など無視して毛髪をコーティングし、
「シャンプーだけでサラサラ」をいとも簡単に実現して見せました。
大衆はこのシャンプーの使用感の良さに魅了され、
特にリンスの必要がないシリコンインシャンプーを愛用するようになったのです。
◎シリコンインシャンプーの見えざる壁
このシリコンインシャンプーは長い間大衆から絶大な支持を集め、
もはやシャンプー業界は大手メーカーのシリコンインシャンプーに支配されました。
そのおかげか世の中のほとんどの人々が、
髪の毛にシリコーンをまとわせることになったのです。
多くの大衆はこの状態にも全く問題を抱かず普通に生活しています。
実際には、ほとんどの場合このシリコンインシャンプーが問題になることはありません。
→市販のシャンプーは使っちゃダメ?
シリコーンはその性質の安定性から人体に対して毒性は皆無です。
しかし水面下では一部の業界人の間で
このシリコンインシャンプーの弊害が注目されるようになりました。
その業界人というのが毛髪にケミカル処理を施す美容師たちです。
美容師たちは多くの人々の髪の毛が、
カラーやパーマなどのケミカル処理全般に対して不要な耐性を持っていることに気づいたのです。
その原因がシリコンインシャンプーに含まれるシリコーンが毛髪をコーティングしている為だと気づかれるのはすぐでした。
こうしてうまくいかないケミカル処理に美容師たちは困り果てることになります。
◎大手メーカーに激震?中小メーカーの大反撃
この状況にいち早く目を向けたのは大手メーカーのシリコンインシャンプーに売上を圧迫されてきた中小メーカーたちでした。
中小メーカーはこのシリコンインシャンプーの弊害を棚に上げに上げに上げまくり、
まるでシリコーンが有害物質とも言わんばかりのネガティブキャンペーンをはじめたのです。
そのネガキャンの中に、
・皮膜されるとシリコンが付着してとれなくなる
・毛穴に詰まってはげる
・髪のうねりの原因である
・かえってダメージが進行する
・人体にとって有毒である
・とりあえず配合されているものは避けるべきである
というものが含まれており、
そのほとんどが中小メーカーが大手メーカーを脅かす為にでっち上げた
嘘っぱち
だったのです。
このネガキャンは長い時間をかけて大衆市民層に浸透していき、
ようやく最近になって「ノンシリコンシャンプー」の台頭と共に表層化します。
そのノンシリコンシャンプーを作ったのはもちろん、
シリコーンに在らぬ噂を流していた中小メーカー達自身でした。
こうして本来安全安心のシリコーンは
シャンプーへの配合というほんのちょっとの綻びから
最低最悪の有害物質・みんなの嫌われの的
という現在の地位を確立するに至りました。
それはシリコーンの本来の性質を顧みれば極めて不遇な待遇と思わざるを得ません。
そして昨今多くの方が認識するように、
その架空の有害物質が配合されていないとする
ノンシリコンシャンプーは瞬く間に人気を博し、
一世一代の「ノンシリコンブーム」が巻き起こったのです。
◎ノンシリコンブームの影
こうして大手メーカーはまんまとノンシリコンシャンプーにそのシェアを奪われ、
中小メーカーはCM放送をバンバン流せるほど荒稼ぎし始めます。
シリコンインシャンプーの人気にあぐらをかいていた大手メーカーは
見事に中小メーカーに一泡吹かされたのです。
大手メーカーは大急ぎでこれに対処し大手メーカーもノンシリコンシャンプーを売り出しますが、
時すでに遅し。
大手メーカーがノンシリコンシャンプーを模倣して作り上げる頃には、
なんともうノンシリコンブームは衰退を始めていたのです。
それは一年にも満たなかったのかもしれません…。
多額の費用を費やして急ごしらえした大手メーカーとしては、
この現象には茫然とするしかなかったでしょう。
そう、すでにみなさんもお気づきかもしれませんが、
実はノンシリコンブームは今衰退の一途をたどっています。
それは、
中小メーカーが安作りで作ったノンシリコンシャンプーの、
シリコンインシャンプーとは比べ物にならない程のデメリットが原因だったのです。
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