【事例】私のコンサル力12(翻訳業編)
2007/9/28に私が講師となって開催したセミナーは大変好評でした。好評だったのは、参加者が希望すればその参加企業のPRアイデイアを蓮香流に解決してあげます、という個別相談をさせてもらったからです。結果、参加企業30社の内、半数に当たる15社をはすか流PRで提案してみました。以下の事例集がそれです。はじめに参加者の課題・現況を10項目程度、箇条書きに書いたものを提出していただいて、私がそれをみてPR回答したものです。立案の途中、一切の質問はしませんでしたので、ひよっとしたら私の理解が間違っているころがあったかもしれません。このように私の特技はクライアントと直接お逢いして詳細なオリエンテーションを受けなくても、課題・現況さえみれぱ、解決のためのPR回答を創造することができます。30年以上の経験がなければ達成できないスキルだと自負しております。
●[課題・現況]----翻訳業
[01]翻訳サービスが中心の会社でクライアントは外資が中心。
[02]翻訳ノウハウを生かして、産業・技術情報を英語により配信。5年ほど前までは購読制で情報サービスからの収益もあったが、ネット中心の情報配信をするようになり、情報サービスからの収益は途絶える。
[03]新たな収益源として産業・技術情報のビデオニュース(英語での)をウェブで開始している。ビデオに広告を組み込む形での収益化を目指すが、まだ収益はなし。
[04]ビデオニュースの配信先として携帯、各種動画サイトを検討中。この場合は無料で配信。
[05]また、ビデオニュースの販売も計画中。こちらに関しては海外テレビ局、動画コンテンツ販売サイトを狙う。
[06]取材スタッフを自社に抱えることから、製品紹介ビデオの制作サービスも検討中。
[07]同スタッフを使って、企業に対してビデオリリースを提案することを検討中。ビデオリリースとは、一般のリリース配信時にそのリリースを動画で説明するファイル(あるいはURL)も配信するもの。現在、決算関連の記者会見時には大手企業で動画による記者会見の様子をウェブ掲
載しているところがあるが、ビデオリリースは一般的なリリースをビデオ化するもの。
[08]ビデオニュース以外に他社と共同で日本映画を海外に販売するためのビデオサイト立ち上げも検討中。
[09]さらに、ビデオニュース、ビデオコンテントを多言語化することで翻訳事業とのシナジーも高める。
[10]現在は翻訳中心の収益構造だが、DHCのように、いつか、あの会社は翻訳もやっていたのか、と言われる企業になれるよう多角化を目指す。
●(現況から)私のPR回答
【A】 米国リリースの日本語版サービス「プレスリリースUSA」サイト構築
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米国で発表される英文プレスリリースを日本語に訳して、同日本語リリースのWeb閲覧とメール配信するサイト。サイト上では英文の原語表示。だから誰でも閲覧できる。ビジネスモデルは米国プレスリリース提供企業から徴収するタイプと日本人が日本語版を読む有料タイプの2タイプあり。米国プレスリリース提供企業の料金は、サービス開始時はリーズナブルな超格安料金として、力がついてくれば随時値上げで対応。日本語で閲覧するためには会員になる必要があり、ログインしてパスワードで閲覧可能。会員はレギュラーとスポットの2種類。レギュラーは入会金と年会費の前納する。スポットは単独の記事の日本語版を入手できる。支払いはカード決済のみ。スポットの料金はレギュラーより3割程度、高めに設定。米国の最前線のプレスリリース閲覧は、英語の読み書きが堪能な人ならば「タダで閲覧可能」ということに。英語原文リリースの下に「日本語版リリースはこちら」とやり、クリックすると日本語リリースが表示される。(会員でないと表示されない) こうしておくと米国リリースを知りたい日本人ユーザーは必要性と予算に応じてスポットとレギュラーに切り替えられる。
【B】ポータル「新刊ダイジェストインフォメーション(米国出版物に限定)」
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米国出版物の「産業・技術・ビジネス」の3分野に特化した「新刊ダイジェストインフォメーション」サイトを作成。内容は「新刊タイトル、サマリー、著者名、出版社名、単価などを日本語に訳したもの」。閲覧は無償。英文による書籍申込を代行する。英文作業料は一律2000円。もちろん、それぞれの出版社とアマゾンなどのサイトとはリンクする。このサイトのビジネスは米国で話題の本をいち早く購入したい日本人ユーザーのためのポータルサイト。日本人は米国のビジネスの動向に弱い。そこで、英語の読み書きができず申し込みができない人のいわば米国にあこがれる英語コンプレックスのビジネスパースンのためのサイト。産業・技術情報を得意とし、翻訳ビジネスを手がける御社ならではの新分野のビジネスではないか。トップサイトには貿易や配送、運輸、金融など米国取引に必要な企業を有料スポンサーに。米国のビジネス書を英語から日本語に訳すことで、日本人ユーザーの新たな掘り起こし、マーケット創設になることが予想される。
【C】ビジネス書籍「日本を変える!ザッツ産業情報USA」の企画と刊行
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産業・技術情報を軸に翻訳ビジネスを長年手がけてこられた御社社長にとって、名刺代わりの著書は必要だろう。ご本人と会社の両方の社会的評価を受けるPRツールである。米国の最新の産業情報や技術情報を通して、米国の成功事例から日本のビジネスの近未来を予測する内容にしたい。すべてを御社社長が手がけるのもいいが、原稿のボリュームが膨大なので、あらかじめ設定したレジュメに沿って経済専門の外部ライターに原稿を書かせ、それを翻訳し、共著として出版するという方法もありますね。上記「米国出版物サイト」ともかぶるが、米国ビジネス書籍の翻訳をライフワークとする専門家なら当然のことながら、その中から見えてくる「成功の原則」を探し出し、日本市場にあったビジネストレンドを示唆する書籍に著せば大化けするヒット作になるかもしれない。日々のルーチンワーク?も立派なビジネスですが、翻訳業務を通して得たノウハウを生かした次のステップはこうした書籍とか広い意味でのコンサルタント業に進出すべきなのではないか。
【D】産業技術情報の研究会「SANGIサロン(産技サロン)」の立ち上げ
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日米の産業技術情報にかかわる人たちのための少数精鋭な研究会を立ち上げ、事務局として講師の人選やテーマ選定などをサポート。極力、参加者のニーズを汲み上げて次回以降の開催のヒントとする。さしづめインターネットの最先端情報についてはニーズが高いと判断されますね。ネット専門家などの外部ブレーンと相談しながらテーマ選びとキャスティングをする。参加者は少数であっても参加費は高くとれる。すべて会社負担となるからである。米国の産業技術情報のキーマンが来日すると聞けば速やかに講師依頼を申し込むなどタイミングを逸しないことが研究会成功の鍵。私の個人的イメージでは5-6人からはじめ、最大で20人ぐらいの規模になったら万々歳といったところか。参加費2-4万円でも文句いう人はいるまい。高名なキーマンだからこそ、いちはやく話を聞きたいと思うし、そういった人たちとのパイプを持ちたいと思っているからである。この会合から「あの情報をゲットしてくれ」「この技術情報を訳してくれ」などの予期せぬビジネスに発展するでしょう。
【E】産業・技術情報の英語ビデオニュース「JEN NEWS」のコンテンツ変更
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産業・技術情報の英語ビデオニュースの市場性は高いと思いますが、商品をノベ単で平面的に扱うのではなく、もう少し一歩進んで、開発担当者や商品企画の背景についても伝えるべきと思います。そのために経済ジャーナリストなどのレポーターが必要となろう。つまり企業側からの一方的な説明や情報ではなく、外部評価者(ジャーナリストやコンサルタントなど)のフィルターを通したコンテンツ作りにすべきと思う。具体的にはテレビ東京の人気番組「WBCニユース」のような「事実」に基づいたドキュメントタッチの番組構成である。PR番組といえどもこの「ドキュメント」テーストが視聴者の好感と反響を呼ぶ。放送局や番組制作会社ではないが、一風変わったニュース番組づくりへの挑戦である。例えば、米国CBCやCNNなどのタイトルトップのCG画像や名物アンカーによるアナウンスメントなどニュースの持つ独特の雰囲気を番組に反映させるのである。日本の経済ニュースという意味で「JEN NEWS」というコンテンツタイトルはどうか。
●感想文 ●
広報達人会は本当にご苦労様でした。そして、お送りいただいた「ハスカ式発想アイディア回答」は素晴らしいの一言に尽きます。お酒の入る前にも申し上げた通り、このセミナーは今まで使った10,000円で一番価値があるサービスであったと思います。達人会で他社の回答集を聞いているだけで、なるほどと唸らせるものが多々ありましたが、実際に当社用にお送りいただいたものは、細部にわたり極めて具体的な提案となっており、本当にあらゆる業種をカバーされてこられた蓮香さんの実力を垣間見させていただいた思いです。お送りいただいた案は、直ぐにでも実行に移せるようなものばかりで、いつ具現化できるのかと、私自身の実行力が試されているようで、いくらかの緊張感さえ覚えます。過去に、いかに膨大なアイデアを基にリリースを書かれてきたかを思い知らされました。企業におけるPRという活動にもう少し多くの期待と予算とが振り分けられる状況さえあれば、蓮香さんは全国津々浦々、泉のように湧き出るアイデアを持って駆けずり回らなければいけなくなるのではないでしょうか?早く、PRがもっと注目を集める戦略的活動として(もちろん予算も伴う)認知されるといいのですが。8月にも達人会を再度計画されているとのこと。是非、また感動を味わうべく参加させていただければと今から楽しみです。
[このコラムの執筆履歴]
●私のコンサル力1(人材派遣業編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12049408602.html
●私のコンサル力2(99円シヨップ業編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12049520373.html
●私のコンサル力3(Tシャツ販売業編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12049937064.html
●私のコンサル力4(女性向けフィギュア業編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12050224165.html
●私のコンサル力5(接客業向け人材派遣業編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12050560616.html
●私のコンサル力6(和風居酒屋編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12051175875.html
●私のコンサル力7(時計メーカー編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12051656118.html
●私のコンサル力8(車の板金修理業編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12051937547.html
●私のコンサル力9(パジャマのネット通販編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12052255402.html
●私のコンサル力10(情報通信機器メーカー編)
http://ameblo.mom/pridea/entry-12052758433.html
●私のコンサル力11(日本茶の販売業編)