
ちょうど20歳くらいの時の話ね。
当時、
私は化粧品会社で働きながら、夜は飲食店でバイトしたりもしてて、
とにかく毎日がめっっっっちゃハードでした。
でも、
若かったし、これくらい平気~みたいな感じでやり過ごせてたんだと思う。
ってか、やり過ごせていたと思ってました。
ある日、突然、皮膚の上にもう一枚、乾燥した固い皮膚が...
真っ赤に腫れ上がって、痒くて痒くて。。。
メイクなんて、とてもじゃないけど出来ないし、お化粧品も沁みるし。。。
それが、次第に体にも出来た。
とにかく、顔も含めて全身が痒い。
それまで、
『卵の殻にファンデーション塗ったみたい!』
って、会社でもプライベートでも褒められる程、
肌のことで悩んだことがなかったので、
突然現れたその症状は、私を精神的に苦しめました。
(先に心とカラダが苦しんでいたからその症状が出たのだと今なら理解出来ます。)
化粧品会社で働いていて、メイク出来ないなんて致命傷。
その時、母から、
『皮膚科は、あの先生のところが昔から有名だから、
行ってごらん。』
って言われて行った、個人の町医者みたいなところで小さな病院。
でも、いつも行列が出来ていました。
待ち時間がすっごく長くって、やっとのことで私の順番になって、
顔だけじゃなく全身を診てもらいました。
診てもらうっていうかね、それが、
10秒くらい、診るだけだったの。
(診るっていうか、ほんとに見てるだけにも感じました。)
そのおじいちゃんの先生はね、
診察というより、ただ私の症状を10秒見ただけで、こう言ったの。
『今日から、全身、ただの白い、
石けんで洗って下さい。』
『髪の毛も、顔も、体も全部です。
洗った後は、何もつけないで下さい。』
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
はぁぁ???ナニイッテンノ?
トリートメントも出来ないの?
髪の毛キシキシになるよ?
ってか、メイクも何も出来ないじゃん!
って頭の中がグルグルグルグルーーーーーってなって、何も言えず、
一瞬、固まる私に、おじいちゃん先生は更に追い打ちをかけた。
『治るのに、
20年かかる人もいるんだよ。』
って。
この、20年かかる人もいるっていう言葉が脅しに聞こえたの。
(20年かかる人もいるって言われただけで、、
必ずしも、私がそうだとは医者は言っていないんだけどねw)
きっと、ここの病院は、
薬とかを出さずに、こういう風に言うことが多かったんだと思う。
なんか、それが当たり前です!的な感じだったし、
別に特別はことを言っているという感じではなかった。
ビックリして固まり、声も出せずに、ただただ涙をボロボロ出す私に、
ただただ、事務的に、
『はい、じゃぁ、今日からそれでね!』みたいな、看護師さん達。
病院を出て、駐車場の車の中で、エンジンをかけることも出来ず、
勤務先の上司に、号泣しながら電話をし、
『これこれ、こう言われたので、
いつ仕事に復帰出来るかわかりません。』
と、伝えました。
しかも、
号泣して泣きじゃくっていたせいか、何を言っているのか伝わらず、
電話先の上司が2人変わったことは覚えている(笑)
目の前が真っ暗だった。
で、その上司に、
『もっと、大きな総合病院いってごらん。
大丈夫だから。すぐ治るから。』
って、言われて、翌日、大きな総合病院へ行き、
アレルギー検査とともに、お薬を処方してもらいました。飲み薬。
この薬が、なんだったのかは覚えていません。
薬を服用して、3日もすると腫れはすぐ引いて、皮膚も1週間くらいで元通り。
この時、私は、
何で20年かかるのよ!すぐ治ったじゃん!って思ったし、
あのお医者さんは、嘘つきだ!!って思っちゃったのね。
でも、いま、色んな勉強をしてね、
あの時、お医者さんが教えてくれた、
『石けんだけで全身洗う』
っていうケア方法は、あながち間違いではなかったんじゃないかとも思う。
普通の石けんのみのケア。
自らの力で、皮脂を出し、自らの力でお肌を弱酸性へと導くケア。
自己治癒力によって、肌を、自らの力で、改善へと導くケアだったんだな。と。
薬で、すぐに治すことは出来る。
だけど、それでは根本的な改善にはならない。
全身石けんで洗うっていうケアで、
自分の力で改善へと導くことも出来るよ。
少し時間はかかるかもしれないね。
それに、ライフスタイルも見直そうか。
とかって、説明してくれたら、
あの時の私は素直に聞き入れただろうか。。。
きっと、聞き入れられなかっただろうなぁ。
きっと、すぐに仕事に復帰したい一心で。
きっと、そういう患者さんも多かったんだろうと思う。
だから、多くを語らず、
やること、やるべきことだけを伝えてくれたんだとも思う。
今の私なら、きっと聞き入れたと思う。
でもそれは、色々な経験をして、色々なものを自分の肌を通して経験してきて、
アロマセラピストになる為に、解剖生理学も学んだり、
色んな本やセミナーなどで勉強をしてきた今だからそう思うだけなのかもしれない。
何をどう選択するのかは、その時の自分次第だったり、
その時の状況にもよるし、
私はお薬の全部が悪いとは思わない。
でも、あの頃の私は、何も理解していないまま、ただ薬を服用していたんだ。
お肌のバリア機能を壊すものを、変わらず使い続けながら。
だけど、今なら、あのお医者さんの言ってたことが、少し理解出来る。
15年以上も経ってね。
あのお医者さん、かなりのおじいちゃんだったから、
今はもう、いないかなぁ。
もう一度、会ってみたいなーって思う。
そして、どうしてあの時、私には、あのケアがいいと言ったのか、
どうして20年って言ったのかも聞いてみたい(笑)
っていうか、確かめてみたいっていうか、語りたい(笑)
次に帰省した時、その病院がまだあるか、確かめてみようかな。
今から17~8年も前の、北海道・函館市の小さな皮膚科の、
おじいちゃん先生のお話でした。
うーーーーん、もう一度会ってみたいなぁ~

そういえば、その時の総合病院でのアレルギー検査で、
猫アレルギーだってことを知ったんだー。
その頃も、猫と一緒に暮らしてたけどねw

