【私の物語⑭】筏を捨てる | 使命を生きる “やりたいこと”から“やるべきこと”へ

使命を生きる “やりたいこと”から“やるべきこと”へ

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対話セラピスト 大野木睦子です。

2011年の春から1年間、やすらぎの部屋のアドバンスクラスで、
ACIM(A Course In Miracles)奇蹟のコースのテキストを学んでいきました。

2011年。
3月に、東日本大震災が起こりました。
それもひとつのきっかけだったような気がします。
現実的に、震災対応で、仕事がもうどうにもならないくらい忙しくなったということもあります。
でも、あの震災を体験して、自分の中で何かが確実に終わったのです。

6月に会社を辞めることを決めました。
ある日突然、「もう終わった」と思い、辞めました。
こんなに簡単に決心がつくとは、夢にも思っていませんでした。
そのくらいあっさりと、大学卒業以来、毎日毎日続けて来た会社員生活にピリオドを打ちました。


それから、特になんの目標も目的もなく、過ごしていました。


そんな日々の中で、ACIMに本格に取り組んでいったのです。
2011年の終わりくらいから、ワークブックもやり始めました。

ワークブックは、1日1課の課題に取り組み365課まで、つまり1年分の課題が用意されています。


最初の50課くらいまで(だったか?)、すんなり進んでいきました。
でも、毎日、家でひとりきりでワークしていると、次第に苦しくなってきました。

苦しいというよりも、「発狂しそう」でした。

目の前の壁が、テーブルが、コップが、崩れ落ちて消えていきそうな不安。

「わからない」

何がわからないのかはわからないけれど、わからない!
そんな思いが自分の中に充満してきて、耐えきれなくなりました。

一方で、目の前の壁は、足元の床は崩れていきそうです。

で、とある方に相談に行きました。

「今すぐ、ACIMをゴミ箱に捨てなさい」


そう言われて、驚きました。
腰を抜かすほど、というのはこういうことか、と思うくらい衝撃でした。
この人は、いったい何を言っているんだろうか、と常識を疑いました。

でも、同時に、自分は捨てることが、もうわかっていました。
表面上は躊躇して迷っていましたが、捨てることはもう紛れもない事実として、自分の中にありました。


私は、「ACIMを学ぶ」ことに酔っていたんです。
難解なACIMを学ぶ、人とはちょっと違う「特別な私」に...。


痛い。痛すぎです...。


エゴを捨てているようで、実は私は、とんでもなく大きなエゴを育てていたのです。


私がしたかったことは、「ACIMを学ぶ」ことではなく、「ACIMを生きる」ことでした。
最初から自分の中にあるそれを生きること。

もちろん、コースの教えの本質もまた、「それを生きる」ことでしょう。


それに気が付いて、
目が覚めて。

思ったんですよねぇ、あのとき。

私、「贖罪」って漢字、書けない叫び

ほんっと、バカみたいですが、この感覚が自分の真実だと思います。
「磔刑」とか「贖い」なんて言葉、それまで一度も使ったことなかったですから。
自分の生理にあっていないことを、何を一生懸命やって悦にいってたんだろうかと。

元々、自分の中にあった感覚を、無理にACIMが使う難しい言葉にあてはめようとして、その枠組みの中で理解しようとして、それで苦しくなっていました。
シンプルだったものを、わざわざ難解な言葉で理解しようとして、わけがわからなくなっていました。
そして、それを一番喜んでいたのが、私のエゴなのでしょう。

ACIMも、私にとっては「枠」でしかなかったのです。
私を不自由にさせる「枠」。
無理にその枠の中で学ぶ必要はない、と思いました。

これを傲慢と言われようと、どうでもいい。


「ACIMを学ぶ」ことはやめたけれど、
「ACIMを生きる」ことはやめていない。

そう思っています。


それに、このコースの名前は、

The course In Miracles」ではなく、
A Course In Miracles」なのです。


イエスは、わかってくれていると思います(笑)。





川を渡るのに必要だった筏を、
川を渡りきったあとも大事に担いでいる人を見て
ブッダは言ったそうです。

筏を捨てなさい。


1年ほど前にも、
「筏を捨てる」ということを考えたことがあります。


そのときは、「捨て去る」のだと解釈しました。
もうそれとはオサラバするのだと。


今は、「捨てる」というより、

それに執着するな

ということだと思っています。


正しいことに執着するな。

それに囚われることなく、
当たり前にそれを生きる。


これからも私は、
何度も何度も、筏を捨てていくでしょう。



つづきはこちら ⇒ 【私の物語⑮】あらためて、物語を生きる。


【私の物語】目次はこちら
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