【病気は才能シリーズ】 13
病気が治ることを、自分に何か悪いもの(ガン細胞やウイルス)がくっついていて、
それを取り除くというイメージで考えるのが一般的かもしれません。
これは何か黒板に書いたものをイレースする(消してしまう)みたいで、
わかりやすくはありますが、では、病気になった期間がまったく無意味だったかと言われると、
そんなはずはありませんよね。
そもそも病気のエネルギーをまったく消してしまうということはできないはずなのです。
病気や困難にどう対処するかは、自分を塗り替え、新しい適応力を「創り出す」以外に
方法がないからです。
生命は「生まれる」ことにおいてその本質的意義があると言います。
あらゆる「生命」は否応なく、生み出すというベクトルに支えられています。
だから私たちは、「生み出す」「創り出す」方向でしか、
物事に対処できないようになっているのです。
つまり、病気を治すということは、病気を呼び水に、その状況に適応できる
新たな自分を創りだすことでしか、対応できません。
病気の方を変えるのではなく、あなた自身の適応力を変える…。
病気を、身体だけの観点から見ると、これは苦しみの産物です。
ガンや糖尿病、慢性肝炎、多くの疾患に悩まされるクライアントさんとたくさん接してきた
私には、この苦しみから早く解放されたいという気持ちが痛いほどわかります。
ただ、この物質的観点のみの視点を離れて、自分が生きていく意味、人生の経験、才能など、
すべての総合体として自分のカラダをとらえた時、病気とは身体的苦しみの代わりに、
自分の総体に何らかの成長をもたらしてくれている、ということに気づきます。
病気を治療することは、お医者さんに任せるしかありません。
でも、病気を治癒させることは本人にしかできません。
私は、そのクライアントさん自身に「その病気を治せる人になってもらう」ことは
可能だと思っています。クライアントさんの適応力が広がれば、
病気を病気でなくすることは可能なのです。
これは、いわばカラダの能力開発。
そして、それは、病気を否定することからは生まれないのです。
うつ病のクライアントさんと接した時、
「こんな自分は嫌い。だから自分を変えなきゃ、と思うんです」とおっしゃっていました。
でも、自分を否定することからは、自分を変えることはできません。
土台を否定すると、その上に積み重なっていく新しい自分も否定してしまうことに
なるからです。
そう、まずは、病気を肯定してみること。
ちょっと複雑で難しいかも知れませんが、
本書といっしょに、ゆっくりとチャレンジしていきましょう。
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