小田真嘉です。


今日も、師からこんなことを教わりました。



仕事を極めることは、一見素晴らしいことのように感じます。


しかし、実際はそうでもない場合がほとんどです。


ある有名な飲食店がありました。

そこは、非常に評判のいいお店で

あるメニューは日本一ではないかと評判でした。



当然、その評判を聞きつけ

お客さんが殺到することはもちろん

そのお店で働きたい人たちが

続々と訪れていたのでした。


そして、ある時

お弟子さんの一人が

初めてのれん分けしてもらって独立することになります。

しかし


オープンして3ヶ月後につぶれてしまうのです。


いや正確にいえば


つぶれたのではなく

つぶしたのでした。


実は


お弟子さんともめて閉店させたのです。


ご主人は食材のすべてにこだわっていました。

その1つに明太子ソースがあります。

通常のお店は

チューブの市販のものを使うのですが


そのご主人は、一切妥協せず

本物の高価なおいしい明太子から

自分で丁寧に作っていたそうです。

しかし


お弟子さんはお店の経営のことを考えて

ご主人の食材のこだわりについていけず

チューブの明太子ソースを使ったのです。

それが

ご主人の逆鱗に触れ

強制的に二号店を閉店させたというのです。


その後

ご主人が後を継ぎ、もう一度オープンさせました。

そのご主人は

美味しいものを提供したいという

料理の道を決めようしていました。


確かに、それは一見、いいことのように思えます。

しかし


それとは裏腹に大きな問題が発生してしまうのです。

ある日


事件が起こったのです。



その二号店が、全焼したのです。

その理由はなんと




放火でした。



ご主人は


それにめげずに

もう一度お店を立て直しオープンさせました。


すると




再び放火されて

店が全焼したのです。



これはいったい、なぜか?



確かに



そのご主人は


日本一のお店を作ろうという

求道心(ぐどうしん)がありました。



しかし


その裏で対人関係のトラブルが絶えなかったといいます。


特に、お店の店員やスタッフから

かなりの恨みをかっていったのではないかといわれています。



ご主人は、自分のこだわりとカンペキさを

彼らに押し付け、強要していたのです。


お店の店員やスタッフも

そのご主人と同じくらいの求道心を持っていればいいのでしょうが


それはまずないでしょう。



そんな人たちにカンペキ主義を押し付けた結果が

対人関係のトラブルへとつながっていったのです。



これは、仕事ではよくあることだと思います。


カンペキにやろうとするあまり

情熱が道を極める方だけに行って

人の方を見なくなるのです。



人生において

この現象はあってはならないのです。



人は仕事を極めようとするほど

ある種の快感に浸れます。



道を決めるということは

同時にこの快感だけを求めがちになってしまいます。


それが、本人をダメにすることも

周りを破滅させることにもなりかねないのです。

家族のことも気に留めず

友人のことも気に留めず


大事なことを忘れてしまう。

大事なことを失ってしまうのです。


でも


仕事から得られる快感が忘れられず

ひたすらそればかり求めてしまう。


ちゃんと自分の人生を

しっかり歩まなければいけないのにもかかわらず・・・。



これは


ビジネスの成功を経験している人に多いのですが

過去の栄光にしがみついてしまう。


自分が目立ちたい。

自分が成功したい。

自分が、自分が・・・。


その快感が自分を支配してしまうのです。


24時間、仕事ばかり考えて、仕事のみに生きてしまう。


仕事が気持ちよすぎて

ろくなもの食べない、ろくに寝てない。


これがやっかいで

これが人生を踏み外す大きな原因になるのです。

人の人生を破滅させるのです。



そうなると自分が

一番気持ちがいいことを優先させるのです。


確かに人間は究極的に

気持ちいいことを優先するものです。

しかし、それによって

周りが全く見えなくなる。



きっと死ぬ直前ですら

奥さん、子供、周りの人たちのことなど

いっさい忘れ、仕事のことしか考えていないのです。


頭にあるのは仕事のことだけ。



「だからこそ、本当に好きなことだけやっていていいのか?」

という問いがあります。


好きなことやった結果


スゴイ加速度がついて

体調を崩し

奈落の底へと落ちていくのです。


そして


結局、人生で何も果たせずに

死んでいった人たちがなんと多いことか・・・。

快楽に負けていては

何もできません。



彼らは

本当に見なければいけないことを見なかった。


それは真実、そして愛を。



それは北大路魯山人(きたおおじろさんじん)もそうでしたが

真実のみに生きて、愛から離れると、人の恨みを買います。


そこには、大事な一厘(中庸)が抜けているのです。

右か左かではなく、その中心(中庸)がないのです。


その飲食店のご主人も


たくさんの人たちの恨みをかって

一番見なければならないことを見ずに

ご縁のある人も悟りのチャンスも逃してしまったのです。



愛を忘れて道を極めようとすると

たくさんのストレスを受けます。


ストレスを受けると

脳内にコルチゾールという物質がたまり

ネガティブになっていきます。



すると行動もネガティブになり


人のせいにしたり

人にあたったりしてしまいます。


そうなると人が離れていき

運も悪くなっていきます。



現実は重いし、イヤなこともいっぱいあります。


そこからのストレスを受けすぎないことです。
全部受けるとたまったものでありません。


だからこそ

ストレスをうまく「いなす」こと。

ストレス溜めたままでは

体も心も悲鳴をあげます。


当然、道を成就することはできません。



だからこそ


仕事を第一にするのではなく

大切な人と仲間と共にいる時間を大事にすること。


そして


仕事とプライベートと分けるのではなく、


全ての時間で己を磨くこと。

全ての時間で楽しむこと。

全ての時間で歓喜に満ちていること。


そうすれば


成道できる。

人生も全うできるのです。


以上です。


小田真嘉



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