「チェルビ」第三十九話 恋愛連載小説 | 「おっちゃん王国」NTG(大人になりきれないおっちゃん)のブログ

「チェルビ」第三十九話 恋愛連載小説

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チェルビは、週に何度かは、ユイの友人の家に泊まっている。


ユイの友人は、ユイと同い年の女の子で、実家住まいだ。


以前まで、ユイと同じカフェレストでアルバイトをしていて、今は実家の工務店の事務員をしている。


ここでは、ユイは、一人暮らしという設定だ。


チェルビがもう少し大きくなるまで、面倒をみてもいいと言ってくれている。


僕は、パソコンスクールに通いだした。


ユイが通うスクールの姉妹校で、ここではパソコンの基礎から実践的なことまで学べる。


週に二日ペースで通い、家ではユイにデザイン系のアプリケーションを教わる。


自分でポストカードをデザインして、ユイのアルバイト先に置いてもらうこともある。


ユイは、週に一度、日高さんの仕事の手伝いをしている。


かなり仕事には慣れてきて、任せてもらうことも増えてきたらしい。


通っているパソコンスクールは、年内に卒業予定だ。


最近、スクールに届けられる企業からの求人情報を、細かくチェックしている。


「明日、どうする?」


チェルビを抱きながら、ユイが僕の後ろまでやってきた。


パソコンの手を休めて、ユイに向き直った。


明日は、日曜日。


二人とも、仕事は休みだ。


「オレ、パソコン買いに行きたいんやけど」


ずっとユイのパソコンを、二人で使っている。


スクールの先生に、どんなものを買えばいいのかアドバイスをもらっている。


「うわあ、スゴイね」


「うん。結構、根性いるよ。高いオモチャになるかも」




日曜日。


僕たちは、朝から、車に乗って出かけた。


チェルビは、家で留守番だ。


最近出来た大型の家電量販店に向かった。


一階にある店の駐車場に車を停めた。


二階の店内は、かなり広い。


入ってすぐのところに、パソコンコーナーがある。


目当てのノートパソコンは、簡単に見付かった。


店員を呼んで、必要なソフトを付けた場合の合計金額を尋ねた。


「安くなりませんか」


僕にとっては、生まれて初めての値段交渉だ。


少し、勇気が必要だったが、ユイの前なので、気持ちが大きくなっていたのかもしれない。


この時は、我ながら、堂々としていたと思う。


「ちょっと、待っていてください」


男性店員は、店の奥に姿を消した。


しばらくして、電卓を持って、僕たちの前に戻ってきた。




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