「チェルビ」第一話 恋愛連載小説 | 「おっちゃん王国」NTG(大人になりきれないおっちゃん)のブログ

「チェルビ」第一話 恋愛連載小説

「特別、美人ってわけではないな・・・」


最初の印象は、こんな感じ。


駅前のコンビニに向かって歩いていると、スラッとした立ち姿の少女が、拒絶しようとしても強制的に視界に入り込んでくる。


できるだけ意識していないフリをして、コンビニの自動ドアをくぐった。


温められた缶コーヒーとメンソールのタバコを買って外に出た。


タバコのパッケージフィルムを剥がして、内側の銀紙を引き抜いた。


フィルムと銀紙を手の中で丸めて、ゴミ箱のほうへ向かった。


少女は、まだそこにいた。


夜になってまだ間もなかったが、9月の空気は、もう生ぬるさをなくしている。


袖が短くて、派手なプリントの白地のシャツ。


少女は、シャツに負けないくらい白色の細い腕を見せていた。


クシュン。


抑えきれなかったくしゃみと同時に、少女の赤色のショートカットがサラサラと揺れた。


「だいじょうぶ?」


思わず出てしまった言葉が、彼女との最初だった。


少女の不審なものを見る視線が僕を捉えた。


視線はそのままに、少女の両手の細い指が、その細い肩を力強く抱き締めた。


「さむっ」


初めて聞く彼女の声に、一瞬で全身の血液が逆回転を始めた。


手の中の缶コーヒーは、僕のものでなくなった。


「ありがと」


一切の感情を伴わない一言とは裏腹に、少女の長いまつ毛は優しく伏せられていた。


大事そうに両手に抱えられて、少女の薄い胸の前にある缶コーヒー。


二回目の「ありがと」と一緒に僕の元へ戻って来そうになった。


「いいって。あげるよ」


「ありがと」


小さく笑いながらの三回目は僕には完璧すぎた。


白く細い指が、器用にフタを開けた。


赤い髪を少しだけ払い、小さな缶を両手で抱え、ゆっくりと飲みだした。


自分の視線と心が、すごい勢いで彼女に向かっていくのを、僕は拒絶しなかった。


「はい」


少女から差し出された缶を受け取った。


半分だけになったコーヒーのぬくもりなのか、彼女の体温なのかわからない。


そのぬくもりがあるうちに、僕は一気に飲み干した。






これは、NTGのブログです。

スンマセンフォルテシモ。

実は、当初書きたかったのは「恋愛小説」っぽいのなんです。

なんとなく、いつも頭の中に書いてたんですけど、なかなかまとまらなくて・・・。

数個の話を一つにしていく作業が、うまくできてません。

不定期でやりたいと思っていますが、いかがでしたでしょうか?

オモシロイと思ったり、続きが気になった方、ナニこれ?と別にどうでもいい感じの方・・・・。

できれば、感想などコメントしていただければ嬉しいです。


次ぐらい、おっちゃんの話の続きやりたいですけど・・・。


追記

「チェルビ」は、わたしが作った語感が気に入ってる言葉です。

意味は、今後の展開の中でわかるかも?



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