ワラビは昔から山菜の代表で4月が一般的なシーズンだ。
しかし初夏までは再生可能で積めばまた芽が出て来る。
季節が間に合う限り全力を尽くすのが植物の生命力で、ヨモギやススキなどの多年草は皆同じ。
タラの芽もそうだが、野菜ではアスパラやニラやパセリなども地上部が再生して来る。
それにも限界はあり、過ぎれば根の生命を支えきれず枯れてしまう。
放置された大実ヤマモモを収穫に行った時、合歓の花が咲いていた。
久しぶりに古巣の合歓の郷でヤマモモを採らせてもらったが、野人が在籍していた頃に数十本植えたものが今では巨木になっていた。
当時、マリーナだけでなく、全スポーツ施設、農園、果樹園、水生の沢、遊歩道などフィールド施設の支配人だった。
果樹園以外の実のなる樹木はすべてお客様やホテル料理人が自由に採れるようにしていた。
誰も知らないのか、大きなヤマモモの実は調理にも使われず自然落下し始めていた。
100万坪の敷地には合歓の花も多く、川上源一が命名して施設名の語源になった。
ワラビはヤマモモと合歓の木などに囲まれて群生していた。
野菜もそうだが、植物は半木陰の方が柔らかく大きく育つ。
日当たりの良い道端のタンポポと林の下のタンポポの差は歴然、自然界の植物もキャベツもレタスも皆同じで、「日当たり」うんぬんは、肥料と水で早期肥大させる畑にのみ通用する道理だ。
下草を刈られた木陰には、昔のように太く柔らかいワラビが群生していた。
ヤマモモはとても採り切れる量ではなく、食べるだけいただいた。
合歓の木は漢方の生薬としても利用されるが、風情のある花は観賞用として楽しんだ方がいいだろう。
歩いて帰る途中、見覚えのある男が社用車を停めて木の下で何やらごそごそやっている。
こちらに気が付き、懐かしがって挨拶してくれたが、お客様がスズメバチとマムシに悩まされ、その対策にスズメバチの捕獲ビンを枝に吊るしていた。
マムシにまでは手が回らないらしい。
スズメバチの巣を突き止め拿捕しなければ解決しないのだが、ご苦労なことだ。
スズメバチ、マムシバスターズ・・昔やったな。
野人が作った昔の水生の沢なら歩いて見たかったが、今は車道も出来て植生も生態系も風情がない。
壮大なビオトープだったのだが整備されて公園になってしまった。
時代の流れは仕方ない。
ワラビも、ヤマモモも、ビワも、合歓の木も・・植物は多くの道理を教えてくれる。
野人物理学の最大の師匠は植物と言えるだろうな。
ワラビを3倍楽しむ方法
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野草ガイド
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