法螺を吹くとイスラエル大使や海外の指揮者、音楽家などは「ブッラボ~~!」と手を叩いて喜んでくれた。
尺八が得意なヤマハ社長の川上源一は、得意気に法螺を吹く野人を苦笑いしながら見ていた。
「貸して見ろ」と、何度も吹いて見るのだが鳴った試しはなく、マウスピースがないせいにしていた。
つまり多くの人がこのホラ貝にチャレンジしたが、「ブス~」「スカ~」としか言わず、音を出した人は一人もいなかった。
トランペッターでさえかすれた音しか出せなかった。
野人も最初は音が出ず、唇に血が滲むような努力を重ねたのだ。
「鳴らぬなら 鳴らして見せようホーラの泉」・・と一心フランケンに・・
このホラ貝は野人だけにしか吹けない「大ボラ」だった。
しかも力強く、太く、細く、優しく、激しく・・
大海を行く大きなうねりのような、時には細長~~い・・うんこのように・・
自由自在に音が捻り出せるようになった。
連続して1分以上吹き続け、音を出し続けることが出来た。
まあ・・野人の肺活量なら造作もないことだ。
魚が釣れない時には、このホラ貝でごまかした・・いや、客を慰めた。
しかし・・まったく覚えていないのだが、いつの間にかこの大事なホラ貝が行方不明になった。
もう20年近く・・ホラを吹いていない。
ホラが吹きたい、吹きたくて、吹きたくてたまらん・・
誰か・・使い道のない大法螺貝を恵んでくれ・・
マウスピースの付いてない無垢のホラ貝。
先をグラインダーでカットすれば出来上がり。
出来上がった暁には、動画にしてこのブログで披露しよう。
1分連続は無理かも知れないが、それ近くは吹けるだろう。
大ボラを進呈してくれた人にはお礼に旨いものでも送ってあげよう。
写真のホラ貝は刺身用の小さいホラで、作っては見るが・・
たぶん・・ポチのオナラ程度の迫力のない音しか出ないだろう。

