HSCの子に、罰はいりません | 「安心」と「共感」がひらく、子どものこころの扉

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「人一倍敏感な子~HSCについて」

「人一倍敏感な子~チェックリスト」

 



子どもが2歳3歳くらいになると、私たち親は、しつけをしていくようになりますよね。


「こうした方がいいよ」

「こうしてはいけないよ」

というような社会のルールを子どもたちに伝えていきます。


HSCの子にとってのいいしつけというのは、どんなしつけだと思いますか?


「しつけ」とは、親が子どもに【いい見本】を示していくことです。

いい見本っていうのは、子どもの心を傷つけないで、社会で必要とされている力を、ていねいに教えていくこと。


それに対して、「罰」というのは、親が力ずくで子どもにいうことを聞かせて、【悪い見本】を示すことです。

本来、「しつけ」と「罰」とは、全く別のものです。

「しつけ・教育」という名のもとの「体罰・暴力」は、ありえません。

大人と子どもは、どっちかがエライわけじゃなくて、上と下でもなくて、対等なはずですよね。

罰を与えるというのは、上の人から下の人、力のある者から力のない者に対してすることです。

子どもを「思い通りに動かそう」という思いがあると、それが、罰といった行動につながっていきます。


繊細なHSCの子に対しては、罰を与えたり、子どもの自尊心を傷つけるようなやり方は、絶対にやめてほしいと思います。

なにしろ、他の子が怒られているのを遠くで見るだけでも、傷ついてしまう子どもたちです。

そんな子が、力で罰を与えられたら、それはその子にとってどれほどの苦しみになるか、想像に難くないと思います。


罰は、敵意、憎しみ、反逆心、そういった感情を植え付けて、繊細なHSC の自信を失わせるだけです。

たとえ、罰を与えてその場は何とか収まったように見えたとしても、子どもは心の中では、「これはよくないことだから、もうやめよう」とは思っていません。

「お仕置き」や「体罰」といったものは、その場ではその子の行動を止められたとしても、心の底からの反省を促す力はありません。

それどころか、子どもに思いもよらぬ裏メッセージさえ送ってしまっているのです。


また、罰は、反抗心をあおることも分かっています。

「今は仕方ない。でもいつかやり返してやる」と。

そのため、のちに、さらなる悪循環へと発展していく可能性もあります。



子どもは、それが良い見本であっても、悪い見本であっても、親がやっていることをお手本にして、無意識のうちに、学んでいきます。


そして、その子は、自分が親から学んだ行動ややり方を、学校などの家の外で、他の子ども達に対して使うようになります。

なぜなら、それが、その子が知っている問題解決法だからです。

つまり、何か問題が発生したときに、親が子どもをたたく、殴る、コントロールするなど、「力」で問題を解決していると、子ども自身も、何か困ったことが起きたときは「力」で解決すればいいと学んでいきます。

逆に、親が、いい見本を示して、ていねいな対話や、心が通うコミュニケーションを通して、子どもに問題解決の方法を教えれば、子どもはそれをお手本としてまねしていくようになります。

子どもを叱るときに、大人は、その場の問題を解決することに目が行きがちになります。

悪いことをやめて、大人の言うことを聞けばOK、と。

でも、実は本当に大事なのは、その場の解決以上に、それによって子どもが何を学んだか、ということなんです。

時間はかかっても、罰を与えて、その場だけ収めて、言うことを聞かせるのではなく、いい見本を示し続けることで、子どものココロは動き始めます。

表面的に問題が収まればOKなのではなく、心を動かすことこそ、真のしつけです。

それは、ちょっと遠回りに思える道のりかもしれません。

でも、時間はかかっても、のちに、必ずその子の心の成長となって返ってきます。

あなたは子どもにどんなしつけをしていきたいですか?






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カウンセラー 蒼井美香