「Love Step」(50) | HAPPY DAY

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☆ベリーズ文庫(現代・ラブファンタジー・異世界レーベル)マカロン文庫・コミックベリーズ・マーマレード文庫・マーマレードコミックス・LUNA文庫・夢中文庫・ネット文庫星の砂にて執筆させていただいています。

ゆきちゃんの車はわたしに似つかわしくない高級なブティックの前に停まった。

「さあ、降りて」

「ゆきちゃん、待ってよっ!このお店に入るの?」

こじんまりとした店構えなのだが、ディスプレイされたマネキンはふんわりとした印象の可愛らしい服を着ている。

「そうだよ つべこべ言わずに早く車から降りて」

一度、車を降りかけた雪哉は再び地面に足をつけた。

そしてまだ降りようとしない杏梨を窓越しに見ながら車の前に回って杏梨の横に立った。

「杏梨、どうしたんだ?」

杏梨がブンブンと大きくかぶりを振る。

「ゆきちゃん、こんなお店じゃなくて良いのっ だから、早く違う所へ行こう!」

店の前の駐車場だからいつお店の人が出てこないか心配なのだ。

「ゆきちゃん、早くぅ!こんな可愛い服、わたしには絶対に似合わないんだってば!」

シートベルトをまだつけて出ようとしない杏梨を見て雪哉はため息を吐く。

このお姫様はどんなに自分が可愛いか分かっていない。

「いいから、ここでは数着だけにするから」

「数着って・・・」

雪哉があまりにも簡単に言うから杏梨は呆気に取られた。

その隙に雪哉は腰をかがめてシートベルトを外した。

「あ・・・」

「ほら、早く 時間がもったいないだろう?」

そうだった・・・ゆきちゃんはお昼休みを割いて付き合ってくれているんだっけ。

杏梨はやっと車から降りた。

杏梨が車から降りると同時くらいに店の中から魅力的な女性が出てきた。

「冬木様 いらっしゃいませ」

非の打ち所がないお化粧を施した顔に笑みを浮かべて雪哉にお辞儀をした。

「千代美さん、彼女に服をと思ってね」

雪哉の後ろに隠れるようにして立っている杏梨を千代美が見る。

「まあ、とっても可愛い子 モデルさんですの?」

雪哉にではなく杏梨に聞く。

「い、いいえ 違います」

美しい女性に褒められて杏梨は頬を赤らめた。

ブティックのオーナーはそれ以上2人の関係を聞くこともなく店の中へ案内した。


続く

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