
芦原瑞穂(平手友梨奈)は、競馬学校騎手課程でたった一人の女子だった。
同期に佐々本がいる。
3年間を締めくくる模擬レースが始まった。
「女子の私は男子に勝ってこそ騎手の卵になれる。馬は私の味方だ。あとは私が強くなるだけ」
瑞穂は落馬して、担架で運ばれた。
子どもの頃に父が亡くなり、芦原牧場に来ていた山名(奥田瑛士)から福島の山に連れて行かれた。
「君が夢を持てば、お父さんはずっとずっと見守るように生き続ける。ここで君の帰りを待っていてくれる」一緒に桜を植えた。
瑞穂は騎手としてデビューしたものの、2年たっても1勝も出来なかった。
女子として目立つだけの存在になっていた。
同期からはライバルと呼んでもらえなかった。
馬主からの騎乗依頼がなければ、レースには出られない。
3年目になっても未勝利の瑞穂にはめっきり依頼が減っていた。
地方競馬の鈴田競馬場の大泉(石井正則)と緑川(中村蒼)が面談に来た。
(当時の所属長の)稲葉から「地方競馬に移籍して、頑張ってみないか。活躍すればまた中央に戻る道だってある」
瑞穂はショックで泣き出した。
緑川「泣くほど悲しいか、地方競馬は」
大泉「女性騎手は、勝てなくても大変な人気ですよ。あ、失礼」
瑞穂「騎手免許はどうなりますか」
稲葉「地方の免許を取り直すことになる」
瑞穂は覚悟を決め「行ってやるよ」
列車に揺られ、鈴田駅に降り立った。
徳永がトラックで迎えに来た。
所属の騎手は一人もいないと言う。
瑞穂「私は戦いに来ましたから」
厩舎に着いてビックリしたのは、ボロボロだったから。
山田(小沢仁志)は馬の近くで寝ていた。
馬に挨拶したところ、女性蔑視のカニ爺に塩をまかれた。
緑川「地方競馬の免許は?」
瑞穂「取り直した」パスしたようだ。
緑川「勝負服は主催者が用意するから、心配しなくていい」
2階の部屋を案内してもらった。
緑川からパチンコの景品のチョコをもらった。
瑞穂は亡くなった父の写真を持って来ていた。
挨拶しても、木崎誠(板垣李光人)は塩対応。
後から、誠は失声症で言葉を発せられないことがわかった。
カニ爺は女子騎手に反対している。
デビューすることは決まった。
スポンサーからの勝負服は恥ずかしくて着られないデザイン。
大泉から、市長は鈴田を潰そうとしていると告げられた。
またカニ爺は馬に塩を乗せて来た。
鈴田競馬のリーディングジョッキーの池田「無理して張り切らなくていいからね」
瑞穂のデビューも散々だった。
山田「盛り塩をはたき落とした奴が」
瑞穂は盛り塩を知らなかった。
瑞穂「先生は悔しくないですんか?」
山田「負けたくせに八つ当たりか?」
緑川厩舎にいる馬はCランク。
ベルフォンティーヌはもう少しでBランクになる。
瑞穂は、緑川光司とシーギリアの中央競馬での活躍のDVDを見つけた。
カニ爺が後ろから話しかけてきた。
「ボンは一度もムチを入れなかった。これこそ本物の競馬だ。わしに言わせればアラブこそ、競馬のあるべき姿よ。あれがボンの最高のレースだった」
瑞穂「どうして引退されたの?」
カニ爺「何も知らんのか? つまらんことがあったんじゃ。あれさえなきゃ・・・今となっちゃあ、どうでもいい」
瑞穂「今日は盛り塩すいませんでした」
カニ爺「誰も女のお前に期待しとらん」
瑞穂「なぜ私を呼んだんですか。私に少しは期待していたんじゃないんですか?」
緑川「俺は競馬にはもう興味がないんだ。ある馬主から接待を受けて、金を受け取ったんだよ。その後その馬主の馬にたまたま負けて、それを誤解されて、八百長、収賄だと騒がれた。今やってることは全て茶番だ。ほかにやれることもないからな。俺はただ待ってるだけなんだよ。この鈴田競馬場が滅びるだけ」
瑞穂「私はどうしても勝ちたいんです。勝ち方を教えてください」
緑川「お前はここに来ても勝てない。お前は騎手には向かない」
翌日「一人で勝ってやる」
誠がベルフォンティーヌの足の違和感を見て、競走除外になった。
馬主である月芝妻(剛力彩芽)が怒鳴り込んできた。
「私に知らせずに? こんな人たちに任せたくなかった」
月柴(池内博之)が瑞穂にささやきかけた。
「俺は君に期待している。地方競馬のイメージを変えたいと思わないか。
月柴が会社の事務所で、若手を誘って勉強会を開催した。
瑞穂「他の人は?」
月柴はごまかし「俺は中央にも馬主登録しているんだ。中央に戻りたいか。今日は俺と君の2人きりだ。俺に逆らったら鈴田では勝てないよ」
瑞穂は雨の中逃げて来た。
緑川が連絡を受け、迎えに来た。
「何があった? 何された?」
瑞穂「後ろから抱かれたので、背負い投げして、逃げて来ました。
緑川は笑った。
瑞穂「笑わないでください」
緑川「それにしてもお前はめげないよな。そんなにお前競馬がやりたいか」
瑞穂は部屋に呼んで、子どもの頃の写真を見せた。
父は引退した馬を静かに余生を暮らせる、そういう牧場を作っていた。
シーギリアと瑞穂が映っていた。
「DVDの走りを見て驚きました。まさに人馬一体でした。父は大きな借金をして、心臓発作で亡くなった。私は見返したいんです。牧場はもうなくなってしまいました。競馬は私にとって希望なんです。走り方を教えてください」
緑川「お前が勝てない理由は、馬を怖がっているからだ。落馬したことないか?」
瑞穂「肩を脱臼しただけです」
緑川「無意識に馬を怖がっている。イップスだ。認めろ。自分の弱さを認めるんだ。俺にも経験がある。落馬。それでこの足になったんだ。不祥事を勝って挽回しようと思ったんだ。馬が見えなくなっていた。生意気だったんだ。気づくのが遅かったんだ」
緑川厩舎から、月柴の馬はすべて撤収された。
ツバキオトメ1頭だけ残った。
カニ爺「女を入れたからだ」
緑川「瑞穂は一人の未熟な騎手だ。俺が一番舐めていたのは競馬だ。だからこうなったんだ。みんな許してくれ。だけど俺はもう諦めない」
瑞穂はみんなに「私のせいなんです。抱きつかれたんで一本背負いしました」
カニ爺「やるじゃねえか。見直した」
瑞穂「でも、私のせいで」
緑川「それはもう気にするな。月柴のにとって鈴田は二軍なんだ。さらにここは三軍。管理料が安いから。お前のせいで落ち目になったわけではない」
瑞穂「絶対に認めたくありません」
緑川「三軍は三軍なりに馬を探す。おれと誠でいい馬を探す。お前が乗る馬を探すんだ」
瑞穂「まだ何も始まっていません。これからですよね」
カニ爺「よっしゃ」
緑川「ここからいい馬見つけて、勝つぞ」
谷の(転売用の)馬を3人で見に来た。
谷「そっちは近づいちゃダメだ」
気性の激しいさめ目の馬。2歳の牝馬。
誠はメモを取って見せた。
「怖がっている。傷ついていることはよくわかる」
緑川「妙な面相の馬は走らないというジンクスがあり、荒っぽく扱われて来たのだろう」
誠が口笛を吹いて、馬舎に入ったら、途端に落ち着いた。
緑川厩舎に連れて来た。
緑川「移動の間、ずっと誠がさすっていた」
カニ爺「大したじゃじゃ馬じゃねえか」
緑川「俺がお前を勝たせる。この馬で必ず瑞穂を勝たせる。いいな」
瑞穂「はい」
緑川「さめ目に乗ってみろ」
瑞穂は乗ったら、降り落とされた。
山田「離しちゃだめだ」
緑川「馬主が見にきている」
瑞穂「シーギリアの馬主でもあった人だ。一緒に桜の木を植えた人だ」
瑞穂は、山名と目が合って頭を下げた。
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2021年の12月に発売された小説の実写化。
不振の女性騎手が成長する姿を描いた。
坂道グループを脱退した平手友梨奈さんが、NHKのドラマ初主演。
後編では武豊さんもチョイ役で登場する。
怪獣酒場の競馬場侵略作戦(川崎競馬場)の記事はこちら(2015年11月21日)
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http://ameblo.mom/miyacar/entry-12097790503.html
では、明日。