君と初めて行ったお祭りの夜
夏の終わりが近づいてくるのを
頬を伝う風に感じていた
まだ帰りたくなくて
でも言葉にできなくて
君の手首を掴んで立ち止まった
君は急に右の手首だけが止まって
体だけが前に進もうとするから
少しびくっとして振り向いた
僕はただ「ごめん」とだけ言うと
地面の砂利を見つめてしまったけど
君は僕と向き合って微笑んでくれた
「祭りのあとって寂しいね」
君はそう言うと近くのベンチへ腰掛けて
隣へと僕に手招きしたんだ
よかった
もう少しだけ
君との時間を過ごすことができて
まるでデートが終わるのを
寂しがるかのような祭りの音が
遠くで響いている祭りのあと
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