こんばんは
人気ブログランキング
皆様のお陰で
また再上昇中です
婦人科疾患第4位です
今後もよろしくお願いします
さて、今回は
いよいよHPVワクチンについて
話が進んでいきます
その前にちょっと復習です
子宮頸癌の原因の多くに
ハイリスク型HPVの持続感染が
関与しているが、実はHPVは
結構身近なウィルスである
磯野家とHPVの関係はこちら
ハイリスク型HPVの持続感染から
前癌病変(子宮頸部異形成)を経て
ゆっくり癌化する
子宮頸部異形成にも重症度があり
軽度だと、自然に軽快する事が
ほとんどである
結局どうやって癌化するのかはこちら
さて・・
HPVが関係する
子宮頸癌は、
前癌病変からゆっくり変化するため
実は子宮がん検診を受診する事が
最も有効であると
前回お話しました
しかし、残念ながら
日本の子宮がん検診受診率は
20%と、アメリカの80%と比べると
かなりの隔たりがあるのも
否めません
昔から妊娠初期に
子宮がん検診を行う事になっているのですが
近年の出産年齢の高齢化もあり
若いうちに検診を受ける機会が
無い方も増えてきています
実際、妊娠して初めて
子宮頸癌である事が判明して
早期に出産し直後から
子宮頸癌の本格的な治療を
行わなくてはならない方も
何人も診てきました
さらに、幼い子供がいる
30~40歳のお母さんに
ひっそりと癌が育ち
既に手遅れになるケースも多く
子宮頸癌は
マザーキラー
とも呼ばれています
検診で比較的簡単に発見でき
極初期の癌であれば、大きな手術も
必要ありません
しかし、手遅れになってしまったら
手の施しようが無くなってしまいます
そんななか
HPVワクチン
という、子宮頸癌に対する
新しい手段が開発されました
HPVワクチンとは
子宮頸癌の原因になる
ハイリスク型HPVの中でも
有名な16型、18型の新規感染が
予防できるワクチンになります
ワクチンとは
力を弱めたワクチンを
体に投与する事で
体の中に抗体を作る事で
感染を防ぐ方法です
HPV16、18型は
HPVが原因となる
子宮頸癌の60-70%を占めると言われ
しっかりと抗体を作れれば
子宮頸癌のかなりの原因をブロックする事が
できます
ただし、ワクチンの性質上
注意しなくては行けない事は
1 現在HPVの持続感染がある場合は効果が無い
今後のHPV16.18型の感染を防ぐワクチンである
2 あくまで16。18型の感染を防ぐのみなので
残りの3-4割の原因を防ぐ事は出来ない
3 そのため、ワクチン接種後も定期的な癌検診が必要
上記であって
実はここを十分に説明、理解が浸透していない様な気がします
しかし、私たち産婦人科医は
このワクチンにすごく期待していました
さっき話をした様な
若い女性の子宮頸癌を減らす事が
出来る可能性がある事
これはもちろんなのですが
このワクチンがクローズアップされる事によって
子宮頸癌ワクチンの知識がより広まる事や
ワクチン接種後の定期検診により
検診受診率がもっともっとあがるのでは無いか?
と考えてたからです
私は常々
予防医学が一番大切だと
思っています
病気になって病院にかかるよりも
病気がならないように
情報提供や検診受診、予防策を
出来るだけ沢山とった方が
断然利益があると思っています
そのため
生理不順や細菌性膣炎で
受診された患者さんでも
検診経験が無ければ
必ず検診を勧めます
そして
ワクチンの販売開始は
子宮頸癌予防の
間口を広げてくれるんじゃ無いか?
と考えていました
今回の様に
重大な副作用が
出現してしまったのは
残念でなりませんが
一体何が原因だったのでしょうか?
答えを出すのは
複雑で、簡単ではありませんが
ワクチンを提供する側も
利用する側も
そして、ワクチンの情報を広める立場の人たちも
しっかりとした情報を持たなかったのが
原因の様な気もします
難しい話になってしまったので
その辺りの話は
また今度します
今後子宮頸癌ワクチン接種を
検討している方達に
絶対に理解しておいてほしい事を
もう一度記述しますね
今回のポイント
1 ワクチン摂取は全てのHPV感染を防ぐ訳ではない
2 ワクチン接種で検診をしなくて良いという訳ではない
ちょっと重い話題になってしまったし
副作用については
あまり多く書いていないので
ワクチンの仕組みと副作用は
またいつかアップします
ではまた
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今後もよろしくお願いします
さて、今回は
いよいよHPVワクチンについて
話が進んでいきます
その前にちょっと復習です
子宮頸癌の原因の多くに
ハイリスク型HPVの持続感染が
関与しているが、実はHPVは
結構身近なウィルスである
磯野家とHPVの関係はこちら
ハイリスク型HPVの持続感染から
前癌病変(子宮頸部異形成)を経て
ゆっくり癌化する
子宮頸部異形成にも重症度があり
軽度だと、自然に軽快する事が
ほとんどである
結局どうやって癌化するのかはこちら
さて・・
HPVが関係する
子宮頸癌は、
前癌病変からゆっくり変化するため
実は子宮がん検診を受診する事が
最も有効であると
前回お話しました
しかし、残念ながら
日本の子宮がん検診受診率は
20%と、アメリカの80%と比べると
かなりの隔たりがあるのも
否めません
昔から妊娠初期に
子宮がん検診を行う事になっているのですが
近年の出産年齢の高齢化もあり
若いうちに検診を受ける機会が
無い方も増えてきています
実際、妊娠して初めて
子宮頸癌である事が判明して
早期に出産し直後から
子宮頸癌の本格的な治療を
行わなくてはならない方も
何人も診てきました
さらに、幼い子供がいる
30~40歳のお母さんに
ひっそりと癌が育ち
既に手遅れになるケースも多く
子宮頸癌は
マザーキラー
とも呼ばれています
検診で比較的簡単に発見でき
極初期の癌であれば、大きな手術も
必要ありません
しかし、手遅れになってしまったら
手の施しようが無くなってしまいます
そんななか
HPVワクチン
という、子宮頸癌に対する
新しい手段が開発されました
HPVワクチンとは
子宮頸癌の原因になる
ハイリスク型HPVの中でも
有名な16型、18型の新規感染が
予防できるワクチンになります
ワクチンとは
力を弱めたワクチンを
体に投与する事で
体の中に抗体を作る事で
感染を防ぐ方法です
HPV16、18型は
HPVが原因となる
子宮頸癌の60-70%を占めると言われ
しっかりと抗体を作れれば
子宮頸癌のかなりの原因をブロックする事が
できます
ただし、ワクチンの性質上
注意しなくては行けない事は
1 現在HPVの持続感染がある場合は効果が無い
今後のHPV16.18型の感染を防ぐワクチンである
2 あくまで16。18型の感染を防ぐのみなので
残りの3-4割の原因を防ぐ事は出来ない
3 そのため、ワクチン接種後も定期的な癌検診が必要
上記であって
実はここを十分に説明、理解が浸透していない様な気がします
しかし、私たち産婦人科医は
このワクチンにすごく期待していました
さっき話をした様な
若い女性の子宮頸癌を減らす事が
出来る可能性がある事
これはもちろんなのですが
このワクチンがクローズアップされる事によって
子宮頸癌ワクチンの知識がより広まる事や
ワクチン接種後の定期検診により
検診受診率がもっともっとあがるのでは無いか?
と考えてたからです
私は常々
予防医学が一番大切だと
思っています
病気になって病院にかかるよりも
病気がならないように
情報提供や検診受診、予防策を
出来るだけ沢山とった方が
断然利益があると思っています
そのため
生理不順や細菌性膣炎で
受診された患者さんでも
検診経験が無ければ
必ず検診を勧めます
そして
ワクチンの販売開始は
子宮頸癌予防の
間口を広げてくれるんじゃ無いか?
と考えていました
今回の様に
重大な副作用が
出現してしまったのは
残念でなりませんが
一体何が原因だったのでしょうか?
答えを出すのは
複雑で、簡単ではありませんが
ワクチンを提供する側も
利用する側も
そして、ワクチンの情報を広める立場の人たちも
しっかりとした情報を持たなかったのが
原因の様な気もします
難しい話になってしまったので
その辺りの話は
また今度します
今後子宮頸癌ワクチン接種を
検討している方達に
絶対に理解しておいてほしい事を
もう一度記述しますね
今回のポイント
1 ワクチン摂取は全てのHPV感染を防ぐ訳ではない
2 ワクチン接種で検診をしなくて良いという訳ではない
ちょっと重い話題になってしまったし
副作用については
あまり多く書いていないので
ワクチンの仕組みと副作用は
またいつかアップします
ではまた