ジプレキサ筋注用10mg発売予定

平成24年11月~12月にジプレキサの筋注用10mgバイアルが発売予定らしい。
現在、抗精神病薬のうち持続性ではない注射剤では、セレネース、トロペロン、コントミン、ヒルナミンの4剤が発売されてる。前者2つはブチロフェノン系、後者2つはフェノチアジン系である。
この4つは僕が医師になった時には既に発売されていたので、抗精神病薬全体のカテゴリー内でも久しぶりの発売と言える。
特に非定型抗精神病薬のうちのジプレキサ注射剤は本邦では初めての発売である。(持続性抗精神病薬のリスパダールは除外している。即効性ではないので)。
上のイーライリリーのパンフレットは、中央部分に若い男性が映っていたため削除。

パンフレットの裏側。
ジプレキサは現在、錠剤では、2.5、5、10mgの3剤型、1%細粒、5mgと10mgのザイディス錠が発売されている。それに加え筋注用注射剤が加わったわけである。
筋注用ジプレキサの効能効果は、今のところ「統合失調症における精神運動興奮」となっており、躁状態には適応が取れていない。
今後は、特に精神科救急などでジプレキサ筋注が実施されるようになると思われる。もちろん、セレネースやトロペロン筋注なども行われると思う。その理由だが、医療経済的な差が非常に大きいと思われるからである。
ジプレキサは10mg錠の470円の3倍くらいの薬価になりそうである(つまり1500円前後)。
また、筋注用ジプレキサはリスパダールコンスタと異なり定期的に実施するものではなく、急性期の興奮時に即効性を期待して実施される。だから本来、連用されるものではない。
非常に効果の発現が速いらしく、筋注直後、約15分で効果が出ると言う。