あれだけで良いんですか? | kyupinの日記 気が向けば更新

あれだけで良いんですか?

ある日、女性患者さんが初診した。主訴は広場恐怖のようなもので、そのような際にはパニック模様になるという。その他、手に汗が浮くなど自律神経系の乱れが出るようであった。

これはうまく説明できないのだけど、SSRIは彼女にはとてもじゃないが飲めないと思ったし、かといって3環系も重過ぎるように思われたので、レスキューレメディースプレーを勧めた。

こういうケースは非常に珍しい。なぜなら、レスキューレメディーを初診で、しかも単剤で勧めることはまずないからである。

これで何も効果がなかったらその方が大問題なので、決断のいる「お勧め」ではあった。(大問題というのは相当に変な病院と思われることを意味する)

彼女はよく意味が把握できないようで、ポカンとしていた。

彼女は精神科は生まれて初めてなのでびっくりしたと思うが、ひょっとしたら、初めてだけにその変さに気付かなかったのかもしれない。一応、お花の話は簡単にしておいた。あまりよくわからないと思ったが・・(広場恐怖との因果関係など、ないに等しいし)

あれは「お花のエネルギーみたいなもの」だけで実体はないのである。しかし、便秘や肥満などの副作用が生じうるので、生体へ何らかの影響があるともいえる。副作用が出るということは、作用もあるということだ。

彼女が帰って行った後、外来婦長もあっけにとられており、

あれだけで良いんですか?

と聞いた。

うーん・・これといって良さそうなものがないし、彼女には効くような気がするし・・もし全く効果がなかったら、その時はアンプリットくらいを使うかな・・

と曖昧に答えた。

その後の経過だが、4~5日目に劇的に効いたという。しかし最初の数日は全く効果の実感がなかったらしい。5日目か6日目に普段なら耐えられないような密閉された場所で丸1日仕事をしたという。その日、普段より多めのレメディー(数回)を使ったが、支障なく1日仕事がこなせたので、本人自身がびっくりしたらしい。

その日以来、ほとんど元の自分に戻ったという。

彼女によると、僕が「お花のエネルギーがあるだけで実体などない」なんて言っていたので、とてもじゃないが、効くなんて思っていなかったらしい。

ほらね。
薬にはプラセボなんて存在しないのがわかる。(笑)


参考
デプロメールとレスキューレメディ&PMS
バッチフラワーの副作用について
やっぱり母親というのはすごいよ