抑肝散でけいれん発作 | kyupinの日記 気が向けば更新

抑肝散でけいれん発作

リエゾンで膠原病の人を診る機会があった。その精神症状は、いわゆる器質性の幻覚妄想である(具体的な内容は忘れた)。

家族に精神症状は内科的疾患によるものか薬によるものであることを説明し(いわゆる器質性精神病であること、)とりあえず、最初は抑肝散を使いましょうくらいに伝えた。その日は抑肝散を7.5gだけ処方して帰った。

ところが処方して6日目くらいに、けいれんが起こったのである。主治医は脳梗塞が起こったのかと思ったらしい。ところがCTなどの検査では異常はなく、その後、次第に意識が戻った。翌日、再診したのだが、

あら不思議、幻覚妄想が消失しており、さっぱりとした顔つきになっていたのである。

抑肝散は副作用らしい副作用はほとんどなく老年期の認知症や不眠症に広く使われている。これは老人には少なくとも非定型抗精神病薬よりは推奨できる薬物なのである。稀にこういうことも起こるのであろう。どのくらい抑肝散が関与したのかは不明だ。

まさに抑肝散の自作自演であった。予想もしないルートで、幻覚妄想を消退させたのである。

補足
この事件と結果は非定型病像は極めてECTが有効であることと関係がある。