9勝1敗
毎週行っている往診先(精神科のない総合病院)の婦長から、「先生、すごいですね」と言われた。理由は、診ている患者さんがあまりにも次々と良くなるから。たぶん、良くなる良くならないという点に関しては、9勝1敗くらいのペースだと思うよ。1つの要因として、バイオリズムが回復し体調が良くなってきたのが大きい。一時は悲惨だったし。選択肢を2~3に絞った時、最初の選択で正解することが最近は多いのだ。試行錯誤が最近は非常に少なくなっている。
その病院の看護師さんたちは、当初は精神科医が来たとしても、あまり変わらないだろうくらいに思っていたような気がする。だってそういう風に思われるところがあるでしょ、特に精神科は。
しかし患者さんが激変したりするのを何度も見てきて、印象がかなり変わったらしい。他科のドクターと何がどう違うかといえば、薬物の選択もだが量に違いがあることが多い。というのは、その病院でもSSRIや旧来の3環系、デジレル(=レスリン)などの抗うつ剤は一応、置いてあるからだ。使おうと思えば、使えないことはない環境なのである。
100mgで使えばなんてことなかったのに50mgしか使っていないとか。これは、トリプタノールやデプロメールの話だけど。最近は、トフラニールに変更してうまくいっているおばあちゃんがいる。僕はトフラニールがその病院にあるなんて思わなかったのだが、最近、10mg錠がストックされていることを知った。たぶん、普段はほとんど使われないのではないかと思う。
それまでアンプリット50mgで経過が良かった。しかし、アンプリットは転院の際に問題が多い。どこでも置いていない薬だからだ。アンプリットという薬、精神科医でも何か他の向精神薬のゾロだと思っている人がマジでいる。
この患者さんだけど、次に行く施設のかかりつけ医の病院にトフラニールしかないと聞き、やむなく変更した。ここで問題なのであるが、アンプリット50mgはトフラニール何mgに変更したらよいのだろうか?
僕は、きっとトフラニール40mgくらいなんだと思う。
トフラニールとアンプリットは等価なのだが、モーズレイの指針ではややトフラニールの方が強いようなニュアンスで書かれている。たぶん、30~40mgで良いのだろう。結局、トフラニール10mgを4錠処方して問題がなかった。副作用的にも。今は、まあまあ元気といったところ。これで、たいていの病院に転院できるようになった。
参考
トフラニール
アンプリット
デプロメール