ポトキンデータ(エビリファイ・その6)
エビリファイのその後だけど、定着率が低すぎるような・・ 最初、嘔気が出てしまい、使い辛い人も時間が経つとわりと副作用が少なくなるのでこれはまだいい。しかし、しばらく良かったのに時間が経ってから賦活するというか、具合が悪くなり中止せざるを得ない人が多すぎる。僕の患者さんでなんらかの理由で脱落した人が30~50%くらいいるような気がする。エビリファイの最初の頃のブログを参照してもらうとわかるが、当初は目に効くというか、目が生き返ってキラキラしていたのが、時間が経ってそれがギラギラに変わってくるのだ。
エビリファイは日本で発売前に既に1200~1300億の売り上げが全世界であったらしいが、これはとてつもない売れ方である。日本でこのような売れ方をするかと言うと、かなり疑わしい。現在、日本でリスパダールが300億の売り上げがあり、これが非定型ではトップ。ジプレキサがそれに肉薄していると言われるが、250~270億くらいと予想する。セロクエルが200億を超えるか超えないくらいと思われる。ルーランなんてリスパダールの10分の1くらいだ(30億?)
エビリファイの売り上げが伸びないであろうと思う理由の1つが、あまり高用量が必要ないこと。吐き気が出たり、副作用で思うように高用量にならない。この薬、用量に依存しないというか、合う人は少ない量で十分のような気がしている。これは僕の考えなんだが、日本人は肉食を西洋人ほどはしないので、相対的に胃腸が強くないために、エビリファイがやや重荷になっていることもあるかもしれない。
エビリファイの調査で、20mgの方が30mgより効果的であったという報告があった。これはポトキンデータと呼ばれるらしい。最近、初診できた患者さんで初めてエビリファイで完結した。この時の量が6mg。しかしこの人、ジプレキサでも問題がなかったような気もする。このようにエビリファイは、思っていたよりやや難しい薬物なのである。