けんちん汁とは、中国の普茶料理が日本化したもので、漢字では「巻繊汁」と書き、
「繊」を「ちん」と読むのは唐音だそうです。
また鎌倉の建長寺の開山であった蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、崩れてしまった豆腐を
野菜と煮込んで作った汁物に由来するといった説もあり、
「建長寺」の名から「建長寺汁」「建長汁」と呼ばれるようになり、
訛って「けんちん汁」になったというものだとか。
「けんちん汁」と「豚汁」は似たような汁物と思いがちですが、全くといって違う汁物で、
「けんちん汁」は豚肉など動物性タンパクは使わない精進料理で
使う具材を胡麻油で炒めてから煮立てているというところです。
地域や家庭によって、味噌仕立ての「けんちん汁」もあるようですが、
本来、だし汁もお味噌ではなく、だし昆布と干し椎茸から取ったものを使うものです。
今日は精進料理としての
あったか けんちん汁を作りました。
昆布の旨み成分はグルタミン酸
椎茸の旨み成分はグアニル酸
相性の良い旨み成分の相乗効果で美味しくなります。
昆布はふきんで汚れを軽く拭き、干し椎茸は軽く水で汚れを取ります。
①鍋に800ccの水にだし昆布(10g)と干し椎茸(香信2枚)を30分ほど漬けてから
②火を付けて沸騰する直前にだし昆布を取り出し、椎茸は5~6分煮立てから取り出します。
【材料】
木綿豆腐(1丁) 油揚げ(1/2枚) 里芋(5~6個) 大根(10cm程度) にんじん(1/2本)
ごぼう(1本) こんにゃく(1/2丁) 合わせだしで使った椎茸(2枚) 刻みねぎ(適宜)
昆布と椎茸の合わせだし 胡麻油(小さじ2)
みりん(大さじ3) みりん(大さじ1) 塩(少々) 醤油(小さじ2)
【下準備】
大根とにんじんは皮を剥き4~5mmほどの幅のいちょう切りに
ごぼうは泥などよく洗い流し、皮をそぎ落とし笹がきにして5分ほど水に浸します。
里芋は皮を剥き1cmほどの厚さの輪切りにして軽く茹でておきます。
こんにゃくは茹でて短冊切りに、油揚げは湯通しして短冊切りに
椎茸は石づきを取って薄切りにします。
このようになります。
木綿豆腐は、ザルにのせキッチンペーパーなどで包み、
その下にボールなどで受け
上にはまな板や潰れない程度に重みをかけ
しばらくこの状態にして、できるだけ水分を取ります。
水分が出たとこで手でざくっと切り取ります。
【作り方】
①鍋に胡麻油を入れ木綿豆腐から炒め豆腐全体に胡麻油がまわったら
②豆腐は隅において、根菜から入れ炒めてからすべての食材を加え炒めます。
③炒めたら作っておいた合わせだしを注ぎ、沸騰させます。
④アクを取り、みりん(大さじ3) みりん(大さじ1) 塩(少々) 醤油(小さじ2)で味を調えます。
*精進料理で薄めなので、お好みに調整してください。
お椀に盛って、刻みねぎに七味をトッピングして鮮やかに
胡麻油で炒めただけあって、胡麻風味に落ち着きのある味わいに
ホット!ほっかほかです~♬
味噌汁の豚汁とは、まったく違う精進料理のすまし汁けんちん汁。
精進料理なので、動物性がなく低カロリーでとても健康的な具だくさんな汁物です。
豚汁でいう豚肉が、けんちん汁では胡麻風味のきいた豆腐。
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