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横浜 キネシオロジー スリーエイトの澤です。
今振り返ると今の僕よりも数年前の僕の方が、ある部分ではとても輝いていたかも知れないと時々感じます。
それはセラピストになりたいけどもお金が全くなく、愛知県の自動車メーカーに出稼ぎに行っていた時の1年間です。
手の届く、つい最近の過去の話しです。
2交代制の自動車の製造工場で季節労働者として勤務し、早番では4時半に起き、夜勤では朝の4時まで仕事をしていました。
単調なライン作業。殺風景な工場。
全身は無機質な作業服に包まれ、安全のための保護具。
そこには僕の個性など出る幕はありませんでした。
自分のしていることの延長線上に、本当にセラピストの道はあるのだろうか、そう自分の行く末を何度も疑ってしまいました。
夢があることは、なんとも残酷なことなのか。
そう感じたこともありました。
サラリーマンの時にセラピーと出会い、仕事にしたいと大志を抱きながらも一度は挫折し、貯金もなく、そんな調子でした。
夢なんて持たずに、サラリーマンを続けていたほうが、よほど幸せだったのではないかと、何度も考えてしまいました。
夢なんて・・・
セラピーに出会ったことすら嫌になってしまいそうなこともありました。
ただ、そう思いながらも、諦めきれない自分がいました。
それはまるで、台風の中で小さなロウソクの灯を絶やさぬように抱えて歩いているような日々でした。
少しでも油断すれば、自分ごとどこかに吹き飛ばされてしまいそうで、いちど飛ばされると二度と帰ってこれない気がしました。
何とか踏ん張り、今の僕に小さなロウソクの灯を手渡すことができ、今こうして横浜でセラピストをしているわけですが
その苦しかった時期というのは嫌な思い出ではなく、今振り返ると生きていたなと感じます。
夢や目標と、現実の自分に挟まれてとても苦しかったのですが、人生を生きていたような気がしました。
聴き慣れたはずの歌の歌詞が、昔よりも今よりも深く自分の中に突き刺さるようにも感じました。
小説の文章から、作者が本当に伝えたいことを読み取ることが出来ていたような気もしていました。
夕焼けの空や、夜の月も輝いているように感じました。
タダで住んでいた寮に住み着いていた汚い白い野良猫も、僕にはとても可愛いく、綺麗に感じました。
当時1度だけ登った日本アルプスの山の風景も、自分史上もっとも美しく、一番思いがこもった登山になっています。
夢と現実の狭間に生きている時、今の僕では見ることのできないモノがたくさん見えました。
光は闇の中で輝くように、本当に大切なモノをその中で感じて見れていたのかも知れません。
あの輝きは、あの時の心情でしか味わえないモノであり、生をありありと感じさせてくれるものでした。
夢や目標というのはとても不思議なモノです。
それをずっと探し求めたとしても、またそこから新しい苦しみが生まれたりします。
ワクワク感や情熱という一般的に言われている感情よりも、粘っこい不安や自分の弱さが先立って見えたりします。
でも、それで良いのかなと思います。
いや、それが良いのだろうと思います。
その時でしか味わえない感情や景色というのは、人生を生きていることを改めて感じさせてくれる貴重な時間なのかなと思います。
夢や目標、そして現実との間に挟まれる。
そうすると、今までの人生で曖昧にしていたことが、両者から挟まれることによって中身がピューっと飛び出してくる。
良いことも、そして悪いこともハッキリとしてくる。
それは、とても大切なことだと僕は思います。
そしてその時の、ネガティブな感情を悪しきものとして、必要以上に排除しようとせずに、挟まれるのも良いのかなと思います。
村上春樹さんの文章から拝借すると
僕らはみんな自分の弱さを抱えて生きている。
僕らは多くの場合、その弱さを消し去ることも、潰すこともできない。
その弱さは僕らの組成の一部として機能しているからだ。
もちろん人目のつかない場所に、こっそりと押し隠すことはできるが、長い目で見ればそんなことをしても何に役にも立ちはしない。
僕らにできるもっとも正しいことは、弱さを自分の中にあることを進んで認め、正面から向き合い、それを上手く自分の側に引き入れることだ。
弱さに足をひっぱられることなく、逆に踏み台に組む立てなおして、自分をより高い場所へと持ち上げていくことだけだ。
そうすることによって僕らは結果的に人間としての深みを得ることができる。
(シドニー! ワラビー熱血篇より)
僕らは多くの場合、その弱さを消し去ることも、潰すこともできない。
その弱さは僕らの組成の一部として機能しているからだ。
もちろん人目のつかない場所に、こっそりと押し隠すことはできるが、長い目で見ればそんなことをしても何に役にも立ちはしない。
僕らにできるもっとも正しいことは、弱さを自分の中にあることを進んで認め、正面から向き合い、それを上手く自分の側に引き入れることだ。
弱さに足をひっぱられることなく、逆に踏み台に組む立てなおして、自分をより高い場所へと持ち上げていくことだけだ。
そうすることによって僕らは結果的に人間としての深みを得ることができる。
(シドニー! ワラビー熱血篇より)
殺風景で無機質な自動車工場の中。
作業服と防護具に包まれてひとりで過ごす寂しい昼休み。
その時に読んだ文章は、セラピストになった今でも、そしてこれからの人生でも非常に価値ある金言でした。
きっと、そのような環境で、そのような心情だったので、深く心に突き刺さったのかなと思います。
もし今の僕がその本と出会っていたら、僕の心に突き刺さることはなく、さらっと流れてしまい
ネガティブなことは排除しなければいけないと、自分にも人にも決めつけた価値観を持ちセラピーをしていたかもしれません。
そう考えると、夢と現実の狭間で過ごす時間は、とても財産であったなと深く感じています。
しかしながら、多くのことは後から理解できることばかりなので、それも人生の難しいところの1つですね。笑
でもその順序が大切だったりするんでしょうね。
狭間の時に可愛がっていた野良猫と
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
横浜 キネシオロジー スリーエイトの澤でした。
●●11月12月横浜で開催●●
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