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たなか流カスタム道場 第6回 エアブラシ・イラストレーション編 カスタムカー1986年6月号。
昨日の続き。←「第5回 カラーリング編 カスタムカー 1986年5月号」
1986年、車雑誌の「カスタムカー」に「たなか流カスタム道場」ってのが連載されてまして、毎月、私の兄が原稿を書いていたのですが、第5回と6回は私が原稿を書きました。
では内容を抜粋します。
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(略)
エアブラシによって描かれたイラストを見るとどこから描いたのか、どういう風に描いていくのかわからず、エアブラシイラストのテクニックはつい難しいものだと思われがちです。
しかし本当に難しいのはエアブラシのテクニックではなく、いかにしてボディにマッチしたイラストに仕上げるかということなのです。
いくらエアブラシのテクニックが上手であってもその絵だけがやたら浮いて見えるのは困ります。
この点がキャンバスに向かって絵を描くのと違う点です。
主体はクルマですから、クルマ全体のバランスを崩さないようにしなければなりません。
(略)
ボディ側面の窓埋めした部分に描くことが一番多いのですが、クルマから離れてみて描く位置と大きさを考えます。
空想するだけでなく、実物大の絵を画用紙に描いてボディに張り付けて、バランスを見るとよくわかります。
よく「できるだけ大きく描いてください」というご注文をいただくのですが、当ショップではこれに「ボディにバランスよくマッチする範囲で」という条件を付け加えます。
できるだけ大きく描くと出来あがったクルマは、単なる宣伝カーになってしまうからです。
この辺はわかる人にはわかるけれども、わからない人にはわからない微妙な感覚のようです。
描く位置についても同じことがいえ、位置によってはクルマが尻下がりに見えたり、バランスの悪いクルマになったりしますので注意してください。
また、ボディのプレスラインの上には顔や文字など、重要なものが乗らないようにしなければなりません。
(略)
絵に背景がある場合はまず背景から描いていきます。
この時、描こうとする絵の中に何かほかにメインのものがあって、背景は単なる引き立て役なのか、それとも背景そのものがメインなのかによって描き方が違ってきます。
ほかにメインがある場合は背景はそのメインをより引き立てる色を使わねばなりません。
また、その前に絵そのものの意図を考慮しなければなりません。
例えば、明るい派手な絵を描くのか、落ち着いた渋い絵にするのかを決定しておく必要があるのです。
(略)
もう一つ注意したいのはボディの色からあまりかけ離れた色を使わないことです。
ボディカラーが赤なのに、背景をブルーにしてしまうとやたらそこばかり目立ってしまいます。
こういうことはできれば避けたいのですが、どうしても赤いクルマに青空の背景が必要な場合があります。
こういう場合は、クルマのボディカラーから徐々に背景の色になっていくようにしなければなりません。
赤いボディから徐々に赤紫になり、紫になり、青紫になり、そして青空になるのです。(図1)
先月号で紹介した色相環(図2)の輪の上を徐々に移動していくのだと考えてください。
次に背景のほかにメインとなるものがある場合は、それを今度は白で描いていきます。
白で描くときにただ単に下書きの線をなぞるのではありません。
線ばかりなぞっていくと線画になってしまいますから、この段階で、面は面としてとらえて描いていくわけです。
光の当たる方向をだいたい決めておいて、明るくなるであろうと思われる所にはていねいに白で描き込み、影となるところにはあまりていねいに塗る必要はないわけです。
しかしよほど注意して描いていかないと、どこもかしこも全部真っ白になってしまい、元の下書きの線はなくなるし、どこが何だったのかわからなくなってしまいます。
次に色をつけていきます。
何色から描いてもいいのですが、マスキングなしに描きますので十分に神経を使って描かないと、いらないところまで色がついたりして汚くなります。
赤いシャツとズボンにしようとした時(図3)シャツの赤色がズボンの緑色のほうにまで色がついてしまうと、混じったところが汚く濁ってしまいます。
特に明るく派手にしたいマンガなどは彩度が大切であり、濁った色は似合いません。
先月号で説明した補色の関係の色同士は混じると黒に近い濁った色になるので特に気をつけます。
また淡いピンクや水色のものを塗る際、わざわざピンクや水色を調色する必要はありません。
先に白が塗ってありますから、ピンクは赤を薄くふわーっと塗ればピンクになりますし、水色は青を薄く塗れば水色になります。(図4)
(略)
このように色の塗り重ねにより微妙な透明感のある美しい絵になりますが、注意したいのはなんでも上に上に塗り重ねていけばいいというわけではないということです。
先ほども説明したように、補色の関係の色同士混じると黒に近い濁った色になりますし、それでなくてもあまり度が過ぎて色が混じり過ぎると彩度が失われ、にぶいイメージの絵になったりしますから、絵の性格に合わせて適当に調節するセンスが必要です。
(略)
次にマスキング法について説明いたします。
まずケント紙に描こうとする文字や図案を描き、それを細かい作業用のデザインカッターで切りぬき、型を作ります。
途中でもたつかないようにひと息に切ることが大切です。
型が出来上がれば、ボディにテープや磁石で固定します。
磁石なので押さえてあってもピースガンで色を吹き付ける際に風圧で型が浮き、マスキングされた所にまで色が付きますから、指で型を押さえながらていねいに吹き付けます。
型をずらして、異なった色を2度吹き付けることにより影のついたような効果が得られます。(図7)
マスキング材料はケント紙のほかにスワンペーパーという薄い紙の裏にノリのついた便利なものが市販されています。
これにあらかじめ文字や図案を描いておき、ボディに張り付け、カッターで切りぬきます。
これならケント紙のときのようにピースガンの風圧で型が浮いたりすることなく、吹き付けには都合がいいのです。
しかし、ボディに張り付けた状態で切りぬくために、下の塗膜に傷がつかないように注意しなければならないし、型をずらせて2度塗るということができません。
クルマの左右に同じ文字、図案を描く場合でも、ケント紙なら1枚の型で左右に使えますが、スワンペーパーでは1回ごとに張り付けては切りぬくといった手間がかかります。
(略)
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長くなってしまった・・・
最後まで読んでくれる人、いらっしゃるんやろか?(^▽^;)
20~30年前にタイムスリップして、クルマに絵を描いてた時の気分になりました。
この原稿はあくまでもクルマにエアブラシする場合の内容となっていますが、色の使い方など、エアブラシの基本は変わりません。
あ、昔むかしマスキングに使った「スワンペーパー」って今でも売ってるんかしら?と思って検索してみたら、あるんですね、今でも。私はここ20年ぐらい使ってないのですが。
和紙みたいな感じです、ツルツルしてません。だから表面に鉛筆で下書きできたように思います。
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遠い記憶・・。間違ってたらごめんなさい
ヾ(´ε`;)ゝ…
マスキングにはカッティングシートを使う人も多いですね。マスキングテープを使う人も多いし。まあその時その時に、塗る場所、素材、目的、手間、etc.に応じていろいろ使い分けたらいいと思います。^^
一番上の写真で私がクルマに描いてるのがこの絵。なんともメルヘン![]()
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(キレイな写真が残ってなくて残念・・。)
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