膿だし。
性のはなし。

苦手な人はスルーしてね。




中学生の頃。

父が居なくなって数年。


母のノイローゼが悪化し
家事もままならなくなっていた、ある日。 


母に男の人ができて、
家を出ていった。


何日も帰ってこない。


どうやって生活していただろうか?
あまり覚えていない。

何を食べていただろうか。
記憶が途切れ途切れになる。



時々、荷物を取りに
コソコソと帰ってくる母は、

メスの臭いがした。


気持ちが悪い。

汚い。

ふけつ。

メスの臭いで吐きそうになった。


母が帰ってきても
嬉しい気持ちは、もう無かった。

帰ってくるのは、
今までの母ではない。


ただのメスだ。

汚い。


ほんの少しのやりとりも、
母とは口をきかなかった。

同じ空間にいるだけで、
穢れる気がした。


引き止めることは、しなかった。



わたしは、
古い市営住宅でひとりになった。


自分は大事にされてないんだな。

という欠乏感が常にあった。

怖かった。



みんな、わたしを捨てて出ていく。


淋しくはなかった。

むしろ、
気持ちの悪いものを見なくて済む。
清々するな。と、思った。
そう思うことに決めた。



高校一年になった、ある時、

この惨事を見かねた

担任が助けてくれた。


食べ物をくれた。
お金をくれた。


初めてセックスをした。


これが愛されてるってことなんだ
って幸せに思った。


その時初めて、

自分は大事にされない存在であることの、

悲しさや欠乏感が
満たされた。


けど、
当然のことながら、

現実はそんなんじゃなかった。


そういうこと、
当時はわからなかった。

それが本当の愛だと思っていた。


そんな関係、

長くは続かなかった。


愛されていると勘違いして、

そうでない現実を知ったわたしは、

想像以上に大きな痛手を負った。


家から出られなくなった。
引きこもりになった。


数日?飲まず食わずでいた。
ガリガリになった。


高校に行けなくなり、

布団に横になって過ごした。

そのうち、
母からの授業料の振り込みがなくなり、
勧告をうけ、
そのまま中退した。


2年ほど経って、
あるきっかけで社会にでて、
やっと自由を手に入れた。

食べ物に困ることもない。


チヤホヤされた。

そこそこモテた。

思いあがっていた。



男にチヤホヤされて
モテて
刺激的なセックスをすることが、


自分を大切にしてもらうこと
愛されることだと

勘違いしていたわたしは、


どうでもいい男と寝まくった。


どうなっても良かった。
こわい思いもした。


けど、

そんなことよりも、

その時は
自分を大切にしてもらいたい欲望とか、

今までの欠乏感を、早く埋めたかった。


麻薬のようだった。

セックスしていれば
全てのいやなことを忘れられる。

高揚することで
自分を大切にしてもらえる。


そんな風に思っていた。


その後、
痛い目をみて、
セックスに依存するのをやめた。


吐きそうなほどの自己嫌悪に襲われた。

自分は醜くて、
汚くて、

あのときの母と同じだ。

そう思った。


いや、それ以上に汚い。

醜い。


こんな醜い自分が人目に出てはいけない。

気持ち悪い。

バレている。

醜くて不潔な自分が
まわりの人にバレている。

気持ち悪い。 

嫌だ。いやだ。  

自分が気持ち悪い。

なにもかもが、

こわくて

おそろしくなった。


そして、あるきっかけで、
依存するのをやめた。




続きは、いつか書く気になったら書く。




今は、もちろん、

そういうことは、なくなった。
当然だけど。




書きたかったのは、

前に、わたし、
性の話がタブーと書いた事があったけど、

何のことはない。


ただこれを隠していただけだ。


バレたら嫌われると思っている。
軽蔑されると、思っている。

だから、隠している。




いま、ここで膿だし。


こんなわたしでした。



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