どうご紹介すればいいか迷った本です。


とても、とても客観的に読めば、短めで展開も早いので読みやすい部類に入れていいのでは。文章は簡単ではありませんが、細かいところを気にしなければ、ストーリーを追うのは難しくはありません。ただし、背景にいわゆる「南京大虐殺」が描かれているので、何とも複雑な気持ちになりました・・・

主題は、南京にあるアメリカ教会に隠れていた女学生たちを日本軍の手から守ろうとした神父と売春婦の物語。ストーリーはシンプルで、ラストの展開もすぐに予想がつきます。その割に残虐シーンの割合が多い・・・。


読み終わってみて、この小説の主役であるはずの売春婦の印象がとても薄いことに気づきました。もっと文字数を増やしてでも、彼女たちと女子学生の関係を描いた方が、作品としてはバランスが良くなり、ラストの説得力も増したのでは?


読後に当当网(中国のオンライン書籍販売サイト)で読者コメント欄を読んだのですが、「ストーリーに感動した」という感想と同じくらい多いのが、「屈辱の歴史を忘れてはいけない!」、「日本商品をボイコット!」といった今日の日中関係に影響を強く及ぼしているであろう言葉の数々。


本当に、作者の筆致が冴えていて、日本軍の極悪非道ぶりの描写が見事だったのが、感心するやら、切ないやらなんです。


「小説として楽しめたか?」、と言われたら、最終的には「そこまで客観的になれなかった」、というのが正直なところ。「これを読んでいる中国の人々がどんな気持ちなのか」ということがずっと気になってしまいました。


こういう小説が生まれるような歴史があったにも関わらず、個人的に考えても、国と国とで考えても、今のレベルの友好関係が築けているというのは十分ありがたいことなのかもしれません。


チャン・イーモウ監督作品として映画化もされたとのこと。せっかくご縁があった作品、こちらも機会があれば見てみるつもりです。





1937年南京失陷时,一所美国教堂里潜藏着17个女学生以及两位神甫。当初她们是有打算要逃到安全区,却遭到一起意外,只好回原地。神甫原以为还有挽回的余地,决定了在教堂里等待再一次机会的到来。但是,实际上南京的末日来得比神甫想象的早很多。错过了最后一次集体逃生机会的神甫和女学生似乎与外界被高墙隔离的教堂里过日子。


有一天,一批窑姐(妓女)忽然到教堂闯进来向神甫求生。神甫因为不愿意让自己的女学生跟被视为低贱的窑姐住在一起,不肯收留她们。可是,最后窑姐们肆无忌惮地留下来。接下来,有一位中国军人潜入了教堂,加上从日军刑场逃过来的两位士兵也来求生,教堂里成了一片混乱。


本来可以主张不介入中日纠纷的美国教堂,一旦被日军发现了隐藏中国军人的事实就会失去它的中立地位,因此一向以保护女学生为使命的神甫困扰不已。


后来,日军还是来到教堂,首先要寻找中国军人,然后就盯上了女学生。到时候神甫想到的能够拯救女学生的办法仅有一个。为了保护一些生命,他必须牺牲另一条生命。他自问他有没有这样的“生死抉择权”?能不能替上帝作出优和劣的选择呢?




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严歌苓 《金陵十三钗》
陕西师范大学出版总社有限公司
2011
118千字

阅读期间:2014.4.24-4.29
写作时间:30分钟
购书地点:内山書店(東京・神保町)

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