神宮前駅から名鉄線で10分程。

 

絞り染めの町、有松に着きます。

 

昨年5月、重要伝統的建造物群保存地区(=重伝建)に選定されました。

 

有松駅から路地を抜けると、東西1km程の町並みが現れます。

 

まずは、東側から。

 

◆有松◆

(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

服部家住宅

(愛知県指定有形文化財)

 

"井桁屋"の屋号の絞り問屋でした。

 

重厚な黒漆喰に見事なうだつの町家は、文久元年(1861年)の建築。

 

左が服部家の蔵で、右がその分家で愛知県指定有形文化財の服部幸平家の蔵。

 

 

服部幸平家住宅

 

"井桁一"の屋号を名乗っていました。

 

棚橋家住宅(旧服部家住宅)

(国登録有形文化財)

 

明治8年(1875年)の建築で、服部家の本家。

("大井桁屋"の屋号で呼ばれました)

 

昭和中期に棚橋家が服部家から購入し、医院を営んでいました。

(その後、有松駅北側へ移転)

 

通りを振り返る。

 

 

東海道が整備される過程で、鳴海宿に隣接したこの地域に移住した人々が副業として始めたのが、"有松絞り"でした。

 

名古屋城築城で九州から訪れていた大名が持っていた絞り染めにヒントを得たそうです。


布地を摘んで糸で縛り、染付けて複雑な模様を生み出す…まさに、日本人ならではの民藝美術。

 

毎年6月には"有松絞りまつり"で賑わいます。

(今年で33回目)

 

通りには、山車倉も。

 

 

東町の布袋車が収められています。

 

有松天満社の秋季例大祭である"有松山車まつり"は、毎年10月に開催。

 

古い町並みの中の郵便局も見所のひとつ。

 

 

通りを戻り、西側散策。

 

中濱家住宅

(国登録有形文化財)

 

明治時代の建築で現役の絞り商。

 

粋なお出迎え。

 

 

女将さんに絞り染めの事、町や商売の事とか色々お話を伺い、長居してしまいました。


有松絞りの暖簾に提灯が風流。

 

 

伝統を守り続けるには、継承者が必要。その為には売上も大事。けれど、生産性や利益を優先してしまうと、質が保てない…

 

伝統的な有松絞りは町のおばあちゃんが手掛けていて、どうしても生産数には限度があって、手広い商売は無理なのだそうです。

 

中濱家の裏手。

 

 

門も石垣も文化財。

 

西側の通りから大通りを渡ると、

 

一層趣きのある町並みが続きます。

 

中舛武田荘

 

"有松絞り"の開祖、竹田庄九郎の住宅だったもので、名古屋市と市民共同のファンド募金により再生されました。

 

現在、デイサービスの事務所として活用中。

 

その先に、有松随一の町家が…

 

竹田家住宅

(名古屋市指定有形文化財)

 

長屋門から主屋、蔵と続く圧巻の風景。

 

竹田家は"有松絞り"の開祖・竹田庄九郎の後裔で、今も"笹加"の屋号で絞り商を営んでいます。

 

主屋は江戸期の建築。

 

 

明治〜大正期に増改築されたようです。

 

屋根のランプがレトロモダンですね。

 

当時の隆盛振りが窺えます。

 

 

町並みの向こうに見える環状線。

 

 

新旧の主幹道の饗宴…かな。

 

岡家住宅

(名古屋市指定有形文化財)

 

江戸時代末期の建築。

 

小塚家住宅

(名古屋市指定有形文化財)

 

文久2年(1862年)頃の建築。

 

いずれも今は住居となっています。

 

町並みはこの辺りが端。

 

 

右にあるのが神功皇后山車倉。

 

保存されているだけでなく、江戸時代からの伝統と生活が息付く町並み…

 

感銘を受けました。

 

「中濱」さんで購入した巾着袋。

 

 

大きな御朱印帳もすっぽり。

 

次回は有松の鎮守社の記事を送ります。

 

続く右矢印

 

 

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