「昨年他界した母のスカーフを、処分するか悩んでいます」
先日、こんなご質問をいただきました。お母様が旅行先で買ったり、いただいたりした思い出の品。でもご本人は身長149cmと小柄で、どの動画の巻き方を真似しても華やかすぎて取り入れられない、とのことでした。
結論からお伝えします。そのスカーフ、まだまだ活躍します。
■低身長さんのスカーフが難しい、本当の理由
スカーフ取り入れには2つの難しさがあります。
1つめは、身長が低めの方はスカーフの面積が相対的に大きくなり、ぶわっとボリュームが出てバランスを崩しやすいこと。
2つめは、そもそもスカーフをつけ慣れていないこと。一度もつけたことがなければ、難しく感じて当然です。
実はこの2つ、同じ方法で同時に解決できます。
■「先を出さない」が正解です
世の中のスカーフ解説のほとんどは、結んだ先をいかに美しく出すか、華やかに見せるかを教えてくれます。
でも今回は逆です。先を出しません。
首元で結んだら、その先をクルーネックのTシャツやニットの中に、すっと収めてしまう。見えるのは首元のさりげない一巻きだけ。まるでネックレスのような、上品なアクセントになります。
襟付きシャツなら、襟の中に収めるだけ。どちらも本当に簡単で、面積が小さくまとまるので、低身長さんでも全くボリュームが出ません。
さりげなさが、センスの良さに見える。私はそう考えています。
■夏こそスカーフをおすすめする3つの理由
「スカーフは秋冬のもの」と思われがちですが、実は夏こそ出番があります。
1つめは冷房対策。電車やお店の冷房で寒い思いをしたとき、カバンに忍ばせたスカーフを首に巻くだけでかなり暖かくなります。首を温めると体感が全く違います。
2つめはコーディネートの主役づくり。夏は上着を着ない分、服装がシンプルになりすぎて、全身で見たときに主役がいなくなりがちです。スカーフが一枚あるだけで、視線の置きどころが生まれます。
3つめは携帯性。使わないときは小さく畳んでポケットやカバンへ。これほど身軽なおしゃれアイテムは、なかなかありません。
詳しい畳み方(バイアス折り)から巻き方まで、動画で手元をしっかりお見せしています。お手持ちのスカーフを出して、一緒にやりながらご覧ください。
▶ 動画はこちら:
■スカーフが繋いだ、ある親子のお話
動画の後半では、以前おしゃれ塾に来てくださった40代の女性のお話をご紹介しています。
その方がスカーフの巻き方を覚え、70代のお母様にスカーフをプレゼントして巻き方を教えてあげたところ、親子の共通の会話が生まれた。後日、お母様ご本人から「おしゃれが大好きだった昔を思い出し、最近は他の服にも気を配るようになりました」というメールをいただきました。
ファッションは悩みの種にもなりますが、喜びの種にもなります。毎日にぽっと、おしゃれの花が咲く。形見のスカーフは、そのきっかけとして十分すぎる一枚だと思うのです。
■まとめ
・形見のスカーフ、処分する前にまず「先を出さない」巻き方を試してみてください ・低身長さんこそ、首元に小さくさりげなくが正解です ・夏は冷房対策・主役づくり・携帯性と、スカーフの出番がたくさんあります
動画では、私が実際に巻きながら一つひとつ解説しています。
▶ 動画はこちら: