主婦の鏡は長者番付NO.1 | 家のことらぼ

主婦の鏡は長者番付NO.1

『お家さん』という玉岡かおる氏著作のドラマ化TVを観た。

「お家さん」と呼び慕われながら、夫が築いた貿易商店を日本一の年商を誇る巨大商社へと導いた鈴木よねの生涯を描いた感動の大河小説なのだそうだ。

お家さんとは商家の女主人のこと。はたしてどんな人物だったのか、興味津津目

夫岩次郎が創業し20年で神戸8大貿易商となるまで発展させた鈴木商店である。
夫が急死し五七日の席で、店を閉店する旨を店員たちに伝えるつもりであったが、
大番頭直吉の、目で訴える必死を汲んで、思わず店存続の意志を伝えてしまった。

その決断によって鈴木商店は日本NO.1の総合商社に生まれ変わったのだ。
当時のフォーブス誌長者番付男性部門一位がロックフェラーで、女性部門一位がこのお家さんだったそうである。
すっごい人だ叫び
本人を知る人の述懐や物語から読み取れるおよねさんのすごさって・・・


宝石紫店員は家族。1人ひとりをじっくりと見て才能をいとおしむ。

宝石紫2人の子供、大番頭から使い走りの丁稚まで、一つ屋根の下みな同じものを食べ、上下の別なく家族的な店風をつくる。

宝石紫御殿に住むようになっても相変わらず粗食、身じまい隙なく、礼節をわきまえる。

宝石紫焼き討ちに遭い焼け出されても、倒産にも動じない。人を信じ切り運命を受け入れる。

宝石紫店員に任せ何があろうと喜ぶことはあっても怒ることなく、自ら反省することはあっても人を責め立てることはない

宝石紫会社の企画のすべては知らされる。最後の決定の印を押すのもよねであったが、それは責任だけは自分が取る、という姿勢の表れ。商売戦争に邁進する男たちに、後顧の憂いを取り除いた。

宝石紫事業に直接かかわらず大番頭二人に任せ切り、働き良い環境だけはつくった。働く店員たちの妻の教育もした。

宝石紫店員の家族とは親交を深め、食べものの持ちよりの会を、女ばかりでよく開いたが、家庭争議、内緒ばなしは一切ご法度


およねさんは、大きな志をもつ息子たち(店員)の、太っ腹なお母さんだった。
太っ腹かあさんのもとですくすくと資質を伸ばしていった息子たちは後に、鈴木商店倒産後
旧日商岩井、神戸製鋼、帝人、シェル石油など自主再建していく。
首相をして「鈴木商店は人材の宝庫」と言わしめたという。

国益思考、無欲括淡な財界のナポレオンと言われた大物ムスコ直吉は水を得た魚のように、思う存分本領を発揮し日本一の商社にまで牽引した後、やがて恐慌による資金固定と統率力の喪失により鈴木商店倒産に追いやった。

だが、私心なく主家のためにのみ働いた直吉に報いるため、お家さんと二代目岩次郎は、王国の終焉をいとうことがなかった。
お家さんも直吉もまた、自らは質実剛健にて国益思考・市民の繁栄志向だった。


ここにも、男たちの夢に殉じる女性を見る思いがする。


クローバー
工業と貿易興隆を推し進め短期間で日本一の商社に押し上げるまでの辣腕大番頭直吉が、私利私欲なしに主家に仕え築いた総合商社の有りようは、現在の資本主義による会社とは少々異なるものに見える。それでいて多くの産業を育成し、次世代の人材を短時間で育んだ実例がここにある。


日本型組織の一つの有りようが見えてくる。
主宰神が女性なんだ。日本は。おとめ座





クローバー
今日は私の「理想の女性」と出会った日になった。
お家さん(よね)という、日本が輩出した女性偉人との出会い記念日だ。


命を賭けた男直吉と一生ビジネスパートナーとして慈愛と尊敬をもって添い遂げた。
晩年は短歌や謡曲など趣味に行き心境穏やかだったという。
女冥利に尽きて永眠したのではないかと思う。
直吉はその6年後鬼籍に入る。



妻を経営者に据えて、実質は大番頭が経営手腕を振るう。
大番頭の働きで経営者である妻は悠々自適安泰に過ごす。
妻は妻で不動の信頼をもって大番頭の能力を最大限生かす。
そんなのが理想だなぁ