もし、この本に出会えていなかったら・・・。
Yさん伝説は生まれていなかったでしょう。
『アイデアのつくり方』
著者:ジェームス.W.ヤング 翻訳:今井茂雄
出版社:阪急コミュニケーションズ 価格:816円
これ、本屋さんのビジネス書コーナーにあります。
でも、その領域を超えてます。
今から24年前。
1988年に日本語訳が出版されました。
今も重版に重版を重ねる名著です。
しかも、原著はなんと1940年が初版。
すごいですよね~。
時代を通して活用できるからでしょうね。
わずか102ページ。
60分あったら読める薄い本。
著者は、長年、広告代理店に身を置いてこられました。
かと言って、コピーライター向けの本ではないですよ。
ビジネスマンだけではありません。
「直観」を活用されたいすべての方にご覧頂きたい一冊です。
アイデアを生み出すプロセスを普遍的に分析してくれています。
そのプロセスを以下のように示しています。
「材料収集」→「材料の消化」→「孵(ふ)化」→「誕生」→「検証と発展」
特徴的なのが「孵化」ですね。
まさしくアイデアという卵を温める時間。
それまで関連する情報を集めるだけ集める。
あーだ、こーだとウンウン頭に汗をかいて考える。
四六時中、考え続ける。
でも、ある瞬間、一旦、それらを全て手放すんです。
思考の外に追い出してしまう。
で、リラックスしている「ふとした瞬間」。
アイデアの「誕生」が自然にやってきます。
つまり、何にもないところから、急に生まれてくるものじゃないですよと。
それまでに頭に汗をかいてウンウンうなったうえで、熟成させる。
その工程の末に生まれるものだと。
けど、生み出すには、一度、手放しましょうと。
これを読んで思いました。
アイデアって、天からの授かりものなんだなあと。
だから、自分のものじゃないなって。
「こういうこと知りたいんですけど、関連書籍はありませんか?」
私は、図書館に閲覧申請をしただけ。
「これなんか、どう?」
司書の方が示してくれるわけです。
だから、アイデアはひとり占めするもんじゃないなと。
で、本書の要旨は、この2つ。
1.アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
2.新しい組み合わせを作り出す才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する。
今でも何か考える時の指針にしています。
アイデアというと全く新しいモノを生み出さなければならない。
そう思い込んでいた私。
これでかなりラクになりました。
事物の関連性を見つけ出す才能。
これは訓練すれば、磨けるものだと。
センスもあるでしょうけど、場数を踏むことですね。
実は、Yさん伝説のタイトル設定も訓練の場。
タイトルだけで内容が予想できてしまうものはダメ。
「ん、なんだろう!?」
まずは、違和感を持って注目してもらう。
で、最後まで読んでみると、
「おお、なるほど。ここにからませていたのか。」
と言われるのを狙っています(笑)
やはりアタマだけで考えたのって、切れ味がないんです。
いたって普通。
直観的にひらめいたものほど、切れ味があります。
でも、それには仕込みが必要。
関連する情報を日頃から仕込んでおかないと。
「今は使えないけど、いつかは使えそうだからストックしておこう。」
そういう習慣が身についたのもこの本のおかげ。
見える世界で論理的に考えるのも大事。
でも、見えない世界の直観とつながると素晴らしいアイデアが誕生します。
「見える世界」と「見えない世界」をつなぐ。
『脈ナビ』のコンセプトと同じ。
今につながる運命的な一冊です。
ここからは、この本と出会った経緯を。
私の本棚にあるのは、「1995年10月初版23刷」。
95年って、私がNTT入社1年目。
実は、師匠から頂いたんです。
配属先の営業部の研修。
当時、兵庫県の加古川支店だった私。
週に1回、大阪のテレマーケティング部門へ研修に通わせてもらいました。
で、私の先生が宮脇一(みやわき まこと)さん。
私よりひと回り年上の良き師匠。
ピンクのシャツにべっこう縁のメガネ。
NTT社内では、明らかに浮いてました(笑)
コピーライターを目指されていただけあって、発想が違います。
「すごいなあ。NTTにもこんな視点を持つ人がいらっしゃったんだ。」
電電公社体質が色濃く残る職場。
ちょっとへこみかけてた私への大いなる活力剤となりました。
マーケティングやキャッチコピーに興味を持ったのも宮脇さんのおかげ。
Yさん伝説のタイトルに力を注ぐのも宮脇さんのおかげ。
上司の言うことをきかなくても何とかなるんだと教えてくれたのも(笑)
創造する楽しさを教えて頂きました。
私は、後輩のみなさんにも事あるごとにこの本を紹介しました。
プレゼントもしました。
与えられた仕事をうまくこなすだけの人になってほしくなかったからです。
でも、いつの間にか自分が「事務方」になってしまいました。
そんな時、本棚からこの本を手に取って、読み直していました。
「初心忘るるべからず」
私にとっては、そういう本なんです。
1年間の通い研修も終え、その後の宮脇さん。
「10年後には、NTTにおられないだろうなあ。」
やっぱりね(笑)
ほぼ私と同じ時期に退職されて、情報工房株式会社 を設立されました。
現在では、年商10億の社長さんです。
で、ここに記載されている「顧客創造のスパイラル 」。
私が商売をさせてもらううえでの根幹です。
実は毎週木曜日、出張施術に行かせてもらっているんです。
はい、こちらに(笑)
法人契約してもらって、社員のみなさんの福利厚生の一環として。
だから、未だに私の師匠です。
昨晩もフェイスブックで「いいね」を押してもらいましたし(笑)
ご自宅は兵庫県西宮市。
なのに位置情報では、24時間、新大阪。
社長。
明け方、給湯室で頭を洗うのはやめたほうがいいですよ。
みなさんにバレてますから(笑)
ということで、今週もお邪魔します。
有り難きご縁に感謝して。
では、今宵はこのあたりで。