営業車 | 元MR、現在は開局薬剤師

元MR、現在は開局薬剤師

製薬会社を退職後、調剤薬局を開設した薬剤師のブログ

MRになると一人に一台営業車が与えられます。
(自家用車を使用し、使用料を会社から払ってもらう制度も有りますが)


営業車と言っても、
車の横に~製薬とか書いてませんし、


普通の白いカローラ等のセダンでしたので、
目立ちません。
結構遊べます。


なので、
22歳の若造に乗り放題の車を与えられると、
楽しくて仕方有りません。


薬学生の時は家庭教師しかバイトが出来なくて、
ガソリン代だけでも苦労しましたが、


会社のカードでガソリン入れ放題、乗り放題です。



でも、
他の製薬会社でタコグラフの付いてる営業車の人は大変そうでした。
(解説:タコグラフとは車の始動時間やエンジンの回転数、走行距離を経時的に記録する装置の事です)



その人は朝が弱いので
寝坊したら服も着替えずに、

パジャマのままで営業車に飛び乗り
近所をグルグル回っていたのでした。


医薬品問屋に打ち合わせに行くかの様な
エンジンの始動時間と走行距離の偽装工作を図るために。。。


幸い、
僕の車にはタコグラフは付いてなかったので、
遊び放題、乗り放題でした。


天気の良い日は
隣の県の観光地にドライブに。
でも、
ポケットベル(懐かしい)のエリア内に限って。



WRCラリー選手権をテレビで見た次の日は、
県境にある採石場駐車場で、一人ダートトライアル。


石が車両の下にガツンガツン当たろうがお構いなしです。
ハンドブレーキ引いてスピンターンの練習です。


でも、やりすぎはいけません。

パンクしてしまいました。


正確にはバーストです。
タイヤの側面が破れてしまいました。


パンクは修理して乗れますけど、
バーストしたタイヤは捨てるだけです。
車両管理の課長から少し怒られました。



その後、
もっと怒られる事を仕出かしてしまったのです。


自分の車で無いと、どうも粗雑に扱ってしまいます。


毎日、高回転までエンジンを回しまくって、


(余談ですが、同じカローラでも僕のは超高回転型の癖がついていて、
低回転はトルクが無くってスカスカでした。先輩の同じカローラを運転したときに、
そのトルクフルな低回転に驚きました。車好きな方なら分かると思いますが)

オイルが消費されている上


オイル交換の時期もとっくに過ぎて、
もう、一万キロは走りました。


オイル不足の赤いランプが点灯したまま、
しばらくはそのままにしていました。


オイルのランプが点灯した状態って、
実際はかなりオイル不足状態なんです。



そんな事も知らず、
月イチ会議の朝、寝坊した僕は急いで高速道路に。


焦っているので、いつもよりスピード出してます。


1回目の料金所に着きました。
なんか、エンジンの音がおかしいです。
キンキン鳴ってます。


でも、会議に遅れそうなのでアクセルを踏み込みます。

料金所を出て、バイパスに入りました。
結構な坂道ですけど皆さん速いです。


アレ?
アレアレ?


アクセル踏んでも加速しないぞ?


キンキン音が酷くなって来た矢先、


バキュ!!
(なんか爆発した。)



ガクンガクン
(エンジンが不整脈起こしています。)



そして
カランカラン~

(ご臨終です)



バックミラー越しに
僕の撒き散らしたエンジン部品を避ける後続車が見えます。

気がついたらエンジンは止まっていました。


正確には、
エンジンの下半分が吹っ飛んだんです。。。


オイルも撒き散らしています。
(なんかエンジンブローしたF1みたい)


そうなんです、
オーバーヒートからエンジンブローした訳です。


冷却水の不足ではなく、オイル不足によって
エンジンが焼き付いて(爆発)しまいました。



高速を巡航中は風でエンジンが冷却出来てたけど、
料金所で止まったのが命取りでした。



その後は、JAFのキャリアカーで、修理工場まで運びました。


罰として、
直るまで代車は与えられず、電車とバスで営業活動させられました。


さらに、
入社1年目にして
始末書を書きました。


始末書って、人事評価に影響するんですよね。
そんな事は気にしない年代でしたけど、


車両管理の課長に
思いっきり怒られた事がショックだったです。


その頃の僕は、そんな初心(ウブ)な奴でした。



おしまい。