昨年買っていたのだけれど、なぜか気が乗らず
先日、二女のスキーレッスン付き添いの時に
読み始めたら止まらなくなり、一気読み。
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主人公はアニメの制作現場で働く3人の女性たち。
雑誌ananに連載されていて、表紙や挿絵はCLAMPというのも豪華!
アニメに興味ない人にも、
自分のようなアニメファンも十分に楽しめる、
お仕事エンタメ小説です。
「ハケンアニメ」という言葉はわたしも知らなくて
アニメーターとか、派遣が多いから?と思ったら
ハケン=覇権で、
そのクールでもっともDVDの売り上げのあった作品を指す
業界用語らしい。
テレビドラマが視聴率争いをするように
アニメも覇権争いがあって、
それが次の作品に影響したりするのね。
物語は4つの章に分かれていて
第1章は、9年ぶりに作品を発表する天才監督を支える
制作会社女性プロデューサーの話、
第2章は、第1章の作品と覇権を競う作品を手掛ける新人女性監督と
大手制作会社のやり手男性プロデューサーの話、
第3章は、女性アニメーターと、聖地巡礼を仕掛ける田舎町の男性公務員の話、
時系列に添って話は進み、それぞれ内容が重なりあっていて
エピローグで、第1章と第2章の作品の覇権争いに決着がつきます。
読みながらあらためて、アニメは一人で作るものではなくて
脚本に進行、キャラクターデザイン、アニメーター、音響、声優など
さまざまな職種の人たちがかかわって
できあがるというのを実感。
この作画監督だから今期のプリキュアは見るとか(夫)
この制作会社が好きだとか(長女)
●話は絵がきれいだけど▲話は荒れてるとか
いろいろあるもんなー。
そして途中、トラブルも多々あって
つらいことだらけだったとしても
好きだから、あきらめたくない、やり抜きたい、
いい仕事をしたい、この人に報いたい、だから頑張れる-
そんなプライドや愛がいっぱい詰まっていて
特殊な業界の話であっても、
働く女子に活力を与えてくれます。
アニメ業界のブラックな部分は抑えめにしているところも
読みやすくなっている一因だと思う。
好きなことにまっすぐに、がむしゃらに情熱を注げるって
幸せなことだよなあ。
と、ちょっとうらやましくなったりして。
読んでいて印象的だったのは、
アニメ業界は「愛の人が多い」中で、やり手ぶりが目立つ
大手制作会社のプロデューサー。
1章では特にイヤな面が目立つけれど
アニメを作るって、人もお金も時間もギリギリで
きれいごとじゃ済まされない。
その「裏」の部分をかぶって、
トップを取れるように力を尽くす、
それもまた、彼なりの思いがあるからこそ。
このプロデューサーと女性監督の信頼関係もよかった。
恋愛じゃない、でも背中は預けます、みたいな。
あと、3章に出てくる、
リア充の人から見た非リア(オタク)の見方が新鮮でした。
自分もオタクの部類で、「リア充」の人に対して
僻みっぽくなってしまうところあるよなあ…と
自らを省みたのでした。
おまけとしては
以前読んだ、同じ作者の「スロウハイツの神様」のキャラが出てきてニヤリ。
(読んでいなくても十分楽しめますが)
そして、作中のアニメ作品、どちらも魅力的で、見てみたい-!

