■ 『家族のぬくもり』がここにある
長男の心を綴った45話へ
たくさんの反響をいただき、
本当にありがとうございます。
プチ思春期の長男とは
ぶつかることも増えましたが、
ブログを書きながら、長男への想いが
溢れてくるのを感じています。
優しくて時に不器用な、
自慢の長男です
中古物件も正式に契約手続きを終え、
そして、いよいよ終業式。
部屋で1人、たくさんのメッセージが書かれた色紙を見ながら長男は涙を拭っていた。
〜つづく〜

《前回のお話》
◆ バイバイ、僕の生まれた場所...
わずか9歳の男の子が、
たくさん悩んでたくさん苦しんで
出した答えは...
『家族が一番大事だから』だった。
誰よりも強くて優しい長男。
母である私なんか比べ物にならないくらい
家族の形を真剣に考えてくれていた。
中古物件も正式に契約手続きを終え、
長男の転校は4年生の冬休み前に決まった。
『終業式の日、お別れ会してくれるんだって!』
『そっかぁ。みんなで楽しい思い出、作れるといいね』
『...うん。』
長男は本当に毎日頑張っていた。
友達と喧嘩をするたびに
『転校する前に仲直りしなきゃ!』と
必死な様子で1日1日を
大切に過ごしているようだった。
私と夫は、ご近所へ引っ越しの挨拶に廻り、
少しずつ荷物を運び始めた。
使うもの使わないものを仕分け
必要のないものはどんどん処分した。
私はここで夫と過ごし
長男が生まれて3人家族になったんだ...
優しい想い出がどんどん甦ってくる。
怖いことばかりじゃない。
『家族のぬくもり』がここにはある。
9年間、家族を守り
育ててくれた我が家。
8畳の居間で食卓を囲み、
6畳の寝室で川の字になって眠り、
そして6畳の部屋で、
勉強を頑張る長男の背中を見てきた...
『古くても、狭くても、やっぱりアパートが好きだよ。寂しい...』
そして、いよいよ終業式。
長男はいつも通り
学校へ行き帰宅した。
『離れてもずっと友達だよ』
部屋で1人、たくさんのメッセージが書かれた色紙を見ながら長男は涙を拭っていた。
最後まで、家族に心配をかけまいと
小さな背中を震わせながら...
2015年12月
家族の形が創られたアパートを
離れる時がやってきた。
『バイバイ、僕の生まれた場所...』
〜つづく〜
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