「仕事」とはどういうものか?
というテーマの本書。
私のような社会人(22年生)向けの本ではなく、主に中高生向けの本です。
しかし本書監修の池上彰さんは「はじめに」にこう書かれておられました。
「この本は中高生向けではありますが、大人であっても、自分の仕事に不満を持ったり、不安があったりする人がいるでしょう。
そんな大人にも読んでもらいたいのです。」
はい。買います。
もし子供からこう聞かれたら、明確な言葉で伝えられますか?
「なぜ働かなければいけないの?」
「仕事ってどうやって決めたらいいの?」
「なぜ今、学校の勉強をしなければいけないの?」
「お父さんは何のために今の仕事をしているの?」
「これから先も今の働き方や、同じ仕事をつづけるの?」
一応答えは自分の中にあるものの、すっと答えられない・・・
その答えは、今の時代に合っている正しい答えなのだろうか・・・
という不安があり、それを確かめる意味もあり本書を読むことにいたしました。
■目次
第1章 仕事ってなんだ?
第2章 どうやって働く?どうやって生きる?
第3章 好きを仕事に?仕事を好きに?
第4章 幸せに働くってどういうこと?
第5章 大人も知らない未来の”働く”
第6章 いま あなたたちに伝えたいこと
このような章立て。
マンガ(ストーリ)とイラストを使った概念図、説明文章によって中学生でもわかりやすく書かれております。
この本を読んで一番印象的だった事。
それは、
多様性が認められる(認めていく)社会である
ということが強調されていた点です。
「働く事の大切さ」をしっかり押さえたうえで、
人はさまざまな環境で生活し、様々な生活スタイルがある。
生活の大半の時間を仕事に充て、たくさんのお金や人を動かす仕事をする人。
収入は多くなくても、好きな事・プライベートの時間を充実させる人。
いろんな価値観があっていい。
ただし、「何が大切か」を忘れずにバランスをとることが大事。
そのような事が具体的にわかりやすく解説されていました。
さすが池上彰さん!
日々の生活に追われ、視野が狭くなってしまっている「大人」こそ改めて考え直さないといけないと思いました。
またこの本には大人でも勉強になる興味深い事がいくつか紹介されておりました。
特にわたくしが響いたところは以下の2つ
「活躍する人の働き方」
・成長しながら働く
・「良いガマン」と「悪いガマン」
・仕事がうまくいく人、そうでない人
「仕事がうまくいく人の行動の特徴」
・キャリアプランのポイントは「偶然」にある?
・何年も先を想像したキャリアプランをその通りに実現できる人はあまりいない。
★「計画された偶発性理論」・・・・個人のキャリアの8割は予期せぬ偶然で決まる
※スタンフォード大学 ジョン・D・クランボルツ教授
~いい偶然を起こす5つの要素~
「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」
誰も予期しない事がどんどん起こる時代。
今回の新型コロナはまさにそうですし、ある日突然生活が一変する「災害」もいつ起こるかわかりません。
最近は毎年どこかで必ず発生していますよね。
そんな変化が激しい時代も生き抜いていくためには、子供だけではなく大人も(大人こそ!)時代に合わせて考え方を変化させていかなければならないなと、改めて本書を読み実感しました。
人生に迷った時(子供だけではなく親も!)この本を手に取り、「働く事」を考える(見つめ直す)きっかけを得る。
そのような装置を手に入れました。
問題はただ一つ。
思春期でろくに会話が成立しない長男(中3)に、この本をどうやって読ませるか・・
きっと直接渡してもダメだろうな・・・
でもこの本は是非読んでほしい!
中高生の子供を持つ親におすすめです。
あと人生に迷っている大人・・・
(迷い続けて42年w)
