こんにちは!

今週はずっと雨模様だとか…。

梅雨だから仕方ないとはいえ

雨だと外出もしづらくなるので、大変です。

 

土曜日はきつねさんこと、てっぺいさんの

小講義A2「殉教の栞」でした。

今回は…どこを切り口に感想を書こうか

ものすごく悩みます。

「それ」を信じている人に対しての

尊重をしたい気持ちがあるし

でも、それって陶酔かもね…という

問いかけが必要なことも、分かっているから。

 

なので、今回の講義の肝ではないんだけど

私の得意分野から見たこの講義について

記してみようと思います。

 

 

ちらっと話が出てきた

「日本の殉教を芝居にして上演する」について。

1698年に細川ガラシャをモデルとした音楽付の戯曲として

オーストリアのハプスブルグ家のために初演されたものが

生誕450年の年、日本の某大学で

「勇敢な婦人 細川ガラシャ」

として上演されました。

 

細川ガラシャは、三浦綾子さんや永井路子さんが

小説にしているので、ご存知の方も多いかもしれません。

明智光秀の娘にして、細川忠興の正室。

名前は玉子(珠)。

美男美女のとても仲のよい夫婦だった、

と言われていますが、本能寺の変で父が織田信長を討ち、

その後、秀吉に父が討たれた後は、夫によって幽閉されました。

この2年の生活で、家臣に自害を勧められたこともあったけど

夫の命にそむくことはできないと生きて、

秀吉に許されて大阪に戻ります。 

2年の間に夫は側室を持ち、

自分への束縛はますます激しくなり…

また、謀反人の娘というのは彼女の心に

影を落としていたのではないかなと思います。

 

その、救いをきっと、キリスト教に求めたのですね。

高山右近から聞いた話を語る夫に

玉子は惹きつけられていき、ついにはお忍びで

教会に足を運んでいます。

その時、玉子と面会したコスメ修道士は

いろいろ質問をされて、

「過去18年間、これほど明晰かつ果敢な判断ができる

日本の女性と話したことはなかった」

と言ったそうです。

 

こうしてキリスト教を信仰するようになり

心の平安を得た玉子でしたが

バテレン追放令が出た後の改宗に夫が激怒しました。

いつのまにか夫婦の間には亀裂が…。

 

そして、1600年の上杉征伐の際

石田三成が玉子を人質に取ろうとしたのですが

夫に命じられていた通り、

家臣に自分を槍で突かせて自害。

 

激動の人生を送った彼女にとって、
信仰はきっと救いだっただろうと思います…。

 

 

これは「殉教」なのか?

私には分かりません。

ガラシャは、とても聡明な女性だったと思いますが

時代に翻弄されたひとりです。

しかも、その人生の全貌を知っているわけではありません。

今、書いてきたことも本当にそうだったかどうかは

誰にも分からないのです。

 

でも

資料から見えてくるのは

ガラシャは、自分の意志で

キリスト教を信仰することを選んだこと。

たとえ夫から改宗しろと迫られても

応じなかったこと。

自分の生き方は自分で選んだ。

 

だとしたら…

私は、ガラシャが自害した時のことよりも、

ガラシャがどう生きたか?に目を向けたいと思う。

もちろん、その中には彼女の信仰も入るけれどね。

実際、あの時にガラシャが自害していなかったら

どこかのタイミングで改宗を迫られて

結局は殉教することになったのだろうと思うけど。

 

生きていくことは、泥臭くて、

自分の信念、信仰に殉じることは、美しく見える。

 

でも、それって、陶酔じゃないかなあ。

ひとつのストーリーに人の生き様を
あてはめてしまうのは、危険だと思っています。

 

 

正直、今回の講義の内容は

この陶酔や熱狂から見える

「人のどうしようもないダメさ加減」

に、うんざりし、青ざめます。

私は、そっちのショックで打ちのめされてます。


チンパンジーとボノボの研究成果で
…そうかそうか…
敵はわかった。さて、どうする?
と、今ここから、考えていくこと、思索すること。
それだけが、類人猿ではなく、人間として生まれた

伸びしろとして持っている可能性。

だと信じて、どうしていこうか?ということですよね。

 

ただただ、喪失を悼むこと、
泣きたい時に涙し、その人の不在を嘆く。

シンプルに、そうありたい。


天国で救われるからとか
輪廻してまた会えるからとかどうでもいい。
死んだ後の世界があるとしても

じゃあ、「生きる」って何?を考えることから

まず、始めたいと私は思いました。


でも、人間って、どうしようもなく
「死んだ後」に救いを求めて
それが時に「エクスタシー」になっちゃう生き物、
なのかもしれないですね…。

 

北村薫さんの「スキップ」を

全員、課題図書で読んでほしいわ。

 

 

で、今回、私がもうひとつ

深く心に刻んだことは

「てっぺいさんの講義や、存在そのものを
熱狂の材料にしていないか?」

という問いを持ち続けること、だな。

 

私も、お祭りとかみんなで何かを創りあげる時の

盛り上がりや喜びは知ってるし、いいなあと思う。

 

だけど、クールな視点で俯瞰して見ている

もうひとりの自分が、いるのです。
「そのエッジに立って、熱狂と思索の間にいる孤独と勇気」
を、これからも見つめていこう。と感じています。

 

それが、私の生き方だから、ね。

 

 

生きていた人がいなくなる、

ってことは、ものすごい喪失。

もう、会って話すことができないから。

そのことを、ただ、嘆き、悲しもう。

 

谷川俊太郎さんの詩の

「あなたはそこに」

が、好きです。

私も、失った恩師がまだ、生きています。

私の内側で、語りかけてきます。

 

今回は感想もものすごく盛りだくさんでした。

たくさんのことを感じた講義でしたね。

 

「今後のイベント一覧」

こちらにまとまってます。

 

今日もお読み下さいましてありがとうございました赤梅

 

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