いつもイライラする不快感に対処するために(3) | ★こころノート★心の問題(心の悩み・心の傷・心の病)をいろいろな角度から考えるネットカウンセラーのブログ

★こころノート★心の問題(心の悩み・心の傷・心の病)をいろいろな角度から考えるネットカウンセラーのブログ

ネットカウンセリングサービス・ReLife-netを運営するカウンセラーのブログです。このカウンセラーがどういう思いでカウンセリングをしようとしているのか、どんなカウンセリングをしているのか、どういう心理学的な考え方をもっているのかを、自由に語っています。



前回(1/29)、認知行動療法的なものを除いた、イライラや怒りをコントロールする以下の6つの考え方のうち、1.~ 3.の3つを説明しました。

今回はその続きで、4.~ 6.の説明を進めていきます。


1. 自分自身のコントロールに集中する

2. 感情を吐き出す

3. イライラが志向しているものを探す

4. 見返りを期待しないこと

5. 自分のために相手を許す

6. 人のつながり(人間関係)を修正する



4.見返りを期待しないこと


あなたが相手に対して何らかの行為をしたとき、それは自分が「したくて」したことなのか何かを期待して「してあげた」ことなのか考えてください。

要は、自分に下心があったのかどうかということです。

もし何の下心もなく、自分がしたいと思ったことであれば相手の反応がどうであれ、イラついたりはしないはずです。

それを「したこと」で自分は気が済んでいるはずですよね。

もし、「見返りは求めず、自分がしたくてやった」という行為であれば、相手がそれを煩わしそうにしても、「気に障ったならすいません」と謝罪するぐらいの余裕はあるはずです。、


人は、何か見返りを期待して、相手に「してあげた」という気持ちをもっていると、その期待通りにならなかったときに不満を感じるものです。

そもそも、見返りを期待して何かをするくらいなら最初からしない方が精神衛生上よっぽどましなのかもしれません。

相手の反応が期待はずれでイライラすることの方が圧倒的に多いのですから。


そこで、自分がイライラしたとき、相手との関係を修復する場合、例えば、「自分が謝るなら相手も謝るべきだ」といった「見返り」を期待することも多いでしょう。

これは、逆に言えば、「相手が謝らないのなら、自分も謝らない」ということになります。

あるいは、「相手が悪いのだから、相手が謝って自分のイライラを取り除いてくれないと気が済まない」という人もいるでしょう。

もしあなたがそういう考えを持っているのなら、あなたのイライラはいつ解消できるのでしょう?

これでは、あなたがイライラをコントロールするのではなく、あなたがイライラに翻弄されていることにお気づきでしょうか?

「イライラに翻弄されている」というのは、「イライラをもたらす人間(相手)に翻弄されている」ということです。

「相手が謝らなければ・・・」という条件をつけていたのでは、あなたのイライラはいつまでも解消されないでしょう。

「相手が謝らなければ・・・」という考えは、特に意識されていなくても、心のどこかで相手を許していない場合には無意識にもっているものです。


今問題なのは、イライラを解消することです。

相手が謝るかどうかは別問題です。

イライラが解消する可能性があるのなら、自分の方から謝ればいいのです。

もちろん、自分が謝らなくても良いケース(例えば、「隣の家から出る騒音に1年間ずっとイライラしている」など)では、相手に冷静に迷惑であることを伝えれば良いのです。

そして、どちらの場合も、「相手が謝る」などという見返りは期待しないことです。

ただひたすら、イライラを取り除くために相手と交渉することに専念しましょう。



5.自分のために相手を許す


これに関しては、4.の内容とも関連することです。

心のどこかで相手を許していない場合には、相手に謝罪などの見返りを求めてしまいがちです。

また、相手を許していない場合には、相手が期待通りの見返りを返したとしても、あなたのイライラ(怒り)が治まるとも限りません。

いつまでも怒りの感情が心に残留し続けると自分を苦しめます。

その感情から解放されるまでは、心の平静を得ることができません。

だから自分で自分自身を「縛りつける感情」から解き放つのです。

相手のためではなく“自分のために許す”と考えることが大切です。


古くから使われている孔子の言葉で、「罪を憎んで人を憎まず」というのがあります。

「犯した罪は憎むべきだが、その人が罪を犯すまでには事情もあったのだろうから、罪を犯した人そのものまで憎んではいけない」という教えですね。

この5.で言う「相手を許す」というのは、この「罪を憎んで人を憎まず」と同じ考えで、「侵した罪は許さないが、罪を犯した相手は許す」ということです。

さらに、「人の悪いところを憎しみをもっていろいろ考えるのではなくて、自分が悪いことをするな、怒るな、憎むな」という仏教的な考え方を意味します。

これは、「人の悪いところばかり気にして怒りや憎しみで自分を見失ってしまうな」という戒めでもあります。

ざっくり言えば、「相手を許す」とは、相手を「見切る」「手放す」といった意味にとって構わないでしょう。


相手の罪は罪で償ってもらう必要がありますが、相手に対する怒りや憎しみに自分が翻弄されるのは割に合わないことです。

相手を許して、相手との負の感情的つながりを断ち切ることが最も大事なことだと言えます。



6. 人のつながり(人間関係)を修正する


「イライラをもたらす相手」との関係を修正するのは、4.や5.のような思考の修正が必要ですが、ここで言う「人のつながり」とは、「イライラをもたらす相手」意外の人とのつながりを指します。

これは2. 感情を吐き出す」とも関係することですが、あなたがイライラを感じた時は、「イライラをもたらす相手」意外の親しい人に、それをできるだけ早く打ち明けるということが非常に大切です。


世界は、人との直接的なつながりだけでなく、モノや道具などを通じても他人とつながっています。

そのつながりは、例えば「絆」という言葉などで温かみのあるものとして捉えられることもあるのですが、多くの場合、そのつながりがストレスを生む土台となっているのです。

私は、ここで悲観論を言っている訳ではなくて、「人とのつながりがストレスを生む土台である」という認識に、障害となるストレスを克服するヒントがあると考えているのです。


「いつもイライラする不快感に対処するために(1)」で、「人のつながりは、例えば“絆”という言葉などで温かみのあるものとして捉えられることもあるのですが、多くの場合、そのつながりがストレスを生む土台となっているのです」と伝えました。

また、「“人とのつながりがストレスを生む土台である”という認識に、障害となるストレスを克服するヒントがある」とも言いました。

これは、別の言い方をすれば、「人は人間によって傷つくけれど、その傷を癒すのもまた人間である」ということです。


いろいろなモノを使ってストレスを和らげることができたとしても、最終的には、ストレスで得た痛手は人間によってしか癒すことができないのです。

「人のつながりを修正する」とは、「もう一度、自分の周囲の人との関係を見つめ直し、勇気を出してヘルプのサインを出しましょう」という意味だと思ってください。


人間関係に多少のイライラがつきまとうのは当然のことです。

それをうまく処理している人々は、たいがい親しい人に「誰々からストレスを受けている」ということを話しています。

しかも、何度もその話題を出して、自分のストレスを発散している場合が多いのです。


イライラしやすい、怒りやすいという人は、もしかすると、ストレスによるイライラや怒りを話せる人がほとんどいないのではないでしょうか?

「つながりを修正する」場合の1つのケースとして、イライラや怒りを話せる人がいない場合は、そういうことが安心して話せる人(または場)を探すのが良いでしょう。

そのような人(場)がいない場合は、気楽に利用できるメールカウンセリングや面接カウンセリングを利用されても良いでしょう。


人とのつながりがイライラを増幅させているという場合もあります。

それは、「愚痴や不満を言い合うことができる仲間はいるけれど、その仲間との話が、イライラや怒りを煽っている」という場合です。

これについては、あなた自身が、仲間との話がそのようになっていないかどうかをきちんと分析する必要があります。

もし、そうなっているようでも、仲間から外れる必要はないと思います。

仲間との話にも参加されて、自分なりにストレスを発散されれば良いでしょう。

しかし、「仲間との話がイライラや怒りを煽っている」ことは、はっきり意識しておいて、自分は1.~5.で説明したようなことを心得ていくべきです。

大事なことは、「仲間との話が煽っている」ことにはっきり気づいて、仲間との気分的なつながりを修正しておくことです。

「話に乗せられて、イライラを募らせても自分のためにはならない」と言い聞かせて、建設的な心づくりに気を向けるべきです。



以上、「いつもイライラする不快感に対処するために」をテーマに、3回にわたっていろいろお話をしてきました。



そもそも、イライラ感というのは、どうしてあるのでしょうか?

「イライラが最高点に達すると怒りになる」と思いがちですが、「怒りを発した後にイライラする」ということもよくあります。

イライラはしても、それが怒りにまで発展しないこともあります。


イライラ感とは、怒りが爆発するまで、どれだけの怒りエネルギーが溜まっているかを知らせる危険信号、または怒りを放出した後、その怒りエネルギーを適切に処理するための道しるべではないかと思っています。

それだからこそ、イライラ感を自分の心と身体できちんと捉えて、適切な処理をすることが大事なのでしょう。

人間の意識は2つのものを追うことはできません。

イライラをもたらす相手のことばかり考えていると、自分の心や身体でうずくイライラに注意が向かなくなります。

そして心や身体に宿ったイライラは、あなたが相手に憎しみを投げかけている限り、憎い相手のイメージ像からイライラを増すエネルギーをもらってしまうのです。

憎い相手のイメージから目を離して、自分の中のイライラをしっかり観察することに集中してください。


イライラをコントロールする時に最も有効な心構えは、反射的に怒らないことです。

怒りの感情は6秒間でピークを迎えます。

それを乗り切れば、冷静になって意味づけを考えることができるのです。

自分に合ったイライラの意味づけを選ぶことで、イライラの感情が少しずつ薄れていきます。

イライラしたら、深呼吸しながら、頭の中でゆっくり6秒間かぞえるだけでも、イライラをかなりコントロールすることができます。

その前に大切なことは、イライラしている自分に早く気づくことですね。


感情は、その感情から逃げずに、深くまっすぐに感情と向き合うとき、少しづつその姿を変えていくのです。




☆★ ReLife-netについて ★☆



ReLife‐netはメールカウンセリングを実施している心の悩み相談業です。


心の相談ならどんな小さなことでもご相談ください。
カウンセリングは2回まで無料となっています。




・「ご相談受付フォーム」(正式な相談を受付ける窓口です)




☆☆メールマガジン紹介ページ☆☆



【メンタル
ケアノートーセルフカウンセリング心の悩みに役立つ考え方】



★メルマガの登録はこちらからもできます★



☆☆ 他のブログ紹介 ☆☆


【ネットカウンセラーによる うつにサヨナラ応援ブログ】