この映画を観ている。映画の中で、高校の先生がこんなことを言うんです。
「俺はそういう贔屓しないの。みーんな平等なんだからさ」
また違うシーンでは、
「お前さ、いつもそうやって自分の本音言わないのな。みんな、じゃなくてお前は? どう思うよ?」
こんなことを言うんです、先生が。
「みんな平等なのに、個人の意見を言えっていうの? それって矛盾してない?」そんなことを感じて上記を書きました。
で、これを書くため、巻き戻して先生のセリフをもう一度聞いてみたんです。そしたら……
「俺はそういう贔屓しないの。時間はみーんな平等なんだからさ」
おいっ! 時間が平等って言っとるやんけ! 荒川良々滑舌悪いぞ〜! となり、一度書いた文章を消そうかと思ったのですが……。ま、私があの時そう感じたんだから、これはこれで残しておこう、とこうしてつづきを書いています。
さて、この映画。
青春です。青春映画です。高校生のお話で、みんなでひとつのことを作り上げていくんです。それはそれは清らかで楽しくて、おばさん涙なしには観られませんでした。涙の量でお茶が飲めるくらい泣きました。
で、思ったことがあります。
ある女子高生は、しゃべるとおなかが痛くなっちゃうんです。その理由は映画を観て知ってもらうとして。
おなかが痛くなっちゃうからしゃべれない。だけど筆談はできるから、クラスメイトのとある男子とそれを始めるんです。そうしてだんだん彼に心を開いていき……
というお話なのです。最終的にクラスのみんなが一致団結してひとつのことやり遂げる。ああ青春、で済ませてもいいのですが……。
ちょっと済ませられないな、と思ってこれを書いています。
私のこの書き方で不快になったり「そんな言い方?」と思う人がいるかもしれませんが、あえて正直に書きます。
いわゆる「弱い存在」の人(この後は「弱い人」と書きます)がいると、その人を助けようとする人が現れる。ひとり現れ、ふたり現れ、そうして弱い人を助ける人の輪ができていくんです。あの人を助けたい、という気持ちがひとつになって、多くの人が動き出す。
この映画でいえば、「しゃべれない」女子が一所懸命伝えようとする姿を見て、「しゃべれないのにそんなにまでして伝えようとするの?」とみんなが彼女の姿に心を打たれます。そんな彼女の助けになりたい。彼女の笑顔が見たい。自分もがんばろうと思う。そうしてひとつの目的に向かって、みんなが一丸となって動き出す。
そうしてできたひとつの輪の中に、実は他にも「弱い人」はいるということがわかってくる。実はそれは、助けようとしている側の人。弱い人を助けようとする自分に気付いた時、自分にもそういう弱い部分があったと気付く。だからこそ助け合っていけるし、自分も周りも、という考えになるのではないか、と私は思いました。
だから、というか。「弱い人」という存在はこの世に必要なのだと私は感じます。強い人ばかりの世界だと「戦う精神」になってしまい、「助けよう精神」は生まれないのではないか? だから何か大きな力が働いて、弱い人をこの世に生み出す。その弱さは千差万別だけど、周りの人が「助けたい」となるような弱さなのです。
だから、というか。自分の弱さを感じることは、いいことなのだと思うのです。世の中には「助けたい精神」を持つ人がたくさんいる。変な話、「助けさせてあげるチャンス」をその弱さが生み出すわけですですから、すごくいいことだと思うのです。
これを私の話に置き換えると、私は問題解決が好きですから、誰か困っている人が周りにいてくれないと私が困るわけです。だって問題解決をしたいのに、問題がなければそれをすることができないから。自分の問題は棚に上げて、他人の問題を解決したいのですから。
私の場合、おもしろいことに、そこに「商売」が成り立っています。映画の話でいえば、舞台では演じる側と観る側がいるわけで、金銭の授受はないにしろ、ある意味商売が成り立っていると思うのです。あれ? 合ってる? わかんないけど、私はそう思う。
まず、弱い人がいる。その周りに弱い人を助けようとする人がいる。それを応援する人がいる。そうして大きな人の輪が出来上がる。
これってすごいことだと思いませんか? 弱さは人の輪を生むのですから。
この映画を観て、私はそんなことを感じました。弱い人が弱ってしまった原因に涙し、弱い人を助けようとする人の奮闘を観て涙し、人の輪が作られる過程に涙し、本音が言えなかった人の落ち込む姿に涙し、集まった様々な人たちが一緒に目的を達成する姿に涙する。
青春映画にはそういう要素がぎゅっと詰まっている、と私は感じます。「時間がない」などとか何かしら理由をつけてそういうことができなくなっていく大人に、彼らは「そうだった!」と思い出させてくれるのです。
だから私は青春映画が好きなのかもしれません。(この映画を勝手に青春映画とくくっていることが合っているかはおいといてw)
この映画の私の評価は☆5つです。
ちなみに……
昨日はこの映画を観ていました。
この映画のW主演のひとり、芳根京子が好きになったことがきっかけで映画検索をして、この映画にたどり着いたのです。芳根京子はいいですね。かわいいのかかわいくないのか、普通なのか普通じゃないのか、ちょっとわからない不思議な魅力があります。
そういえば、『累』にも弱い人が登場します。闇が深いです。主役のどちらも。
なんだろう? 私は今そういう話を観たい心境なんですかね?
ちなみに、『心が叫びたがってるんだ。』のAmazon評価を見ていたら、「まずキャストがアニメそっくりの人ばかりで驚いた。よくここまで似てる役者選んだなと感心するレベル。」というコメントがありました。アニメが先だったのかと画像検索してみると、たしかに似てるんですよ。私も驚きました(*´∀`*)
ひとつの映画を観た感想も千差万別。やっぱり人っておもしろい。みんな違うから、おもしろいんだよね!