ドラマや映画、小説にふれることで、
私は自分の心を動かしています。



他人の物語を知ることで、
いろんなことを感じます。



物語のほとんどが、
山あり谷ありの構成になっていますね。



山にいるときはいい。



だけど谷に落ちたとき、
落ちそうなとき、
人の本性が現れるのだなと思うのです。



あるドラマで、
倒産寸前の会社の社長が、
酒を飲むシーンがありました。



その社長は強い酒をなめながら、
自分の父親、兄弟との記念写真を胸に、
昔のことを思い出していました。



「あの頃はよかった」



そんな心境でしょうか。



このシーンを見たとき、
私は思いました。



ああ、人は落ちぶれると、
ありし日の自分を思い出すのだなと。



あの頃はよかったと、
落ちぶれた今の自分と比較して、
懐かしい想いに浸るのだなと。



そこで、
そういえば、と思いました。



私は昔の写真を見ても、
「あの頃はよかった」などと感じることがないのです。



あの頃もよかったかもしれない。
だけど今がいいと思う。



いつだってどんなときだって、
「今」がいいと思うのです。



私は自分が落ちぶれる姿を、
想像したことがありません。



今そうしてみろと言われても、
正直、できません。



自分がもっと楽しく過ごす姿は想像できます。
今すぐできます。



だけど、
自分が落ちぶれる姿はどうしても思い描けない。



おそらく、
私が落ちぶれることはないでしょう。



なぜか?



それは、
自分が「落ちぶれている」と思えばそうなるし、
そう思わなければそうならないからです。



お金がない?
また稼げばいいじゃない。



会社がつぶれる?
その前にできることはごまんとあるでしょう?



私は、人の命を思います。



生きてさえいれば、
なんとかなる。



あの頃を思い出すのもいい。



だけど生きているのは「今」なんだ。



今を生きずして、
いつを生きるのか?



今までもこれからも、
私は「今」を生きていく。



思い出にひたるのは、
誰かの死に直面したときくらいだろうと思う。



それ以外はどんなときだって、
「今」を考える。



今の積み重ねが、
未来になるから。