赤ワインを顔に浴びた。



パソコンの横に置いてあったワイングラスのスラムにケーブルが引っかかり、グラスは前に倒れた。



中にはワインが1cmほど入っていて、
グラスが前に倒れる時、私の顔や服を赤く染めた。



ワインは目の中に入り、
目が染みた。



まずは目を洗おうと洗面台に行ったら、
顔中、赤ワインで濡れていた。



顔が赤ワインまみれになることなんて、
そうそうないので、
写真を撮ろうと思いました。



だけどこの日は化粧っ気がなく、
髪はボサボサだったので、
写真を撮るのは諦めました。



座っていたソファに戻り、
赤ワインで濡れたものを拭きました。



私はこの日、
ポロシャツを着ていました。



少し寒かったので、
薄いフリースをひざにかけていました。



それらが濡れていたのですが、
全部洗えるものでした。



ポロシャツは真っ赤。
シミにはならないでしょう。



最も濡れたのは床に敷いたラグですが、
それはまさに赤ワイン色。
二ヶ月前にかえたばかりのものでした。



ソファはゴールドに近い茶色ですが、
幸いどこも濡れていません。



結局洗えるものだけが赤くなり、
それ以外は拭けばもとに戻るものばかり。



なんてついているんだ。
すべてはこの時のために揃えてあったものなんだ。
そんなことを思いました。








これが起こる直前、
私は数ヶ月に及ぶストレスの原因を解消すべく動いていました。



このストレスのおかげで、
私は本当に疲弊していた。



やっとこれがなくなると思った矢先に、
赤ワインびしょ濡れ事件です。




総合的に見て「よかった」と思いました。



赤ワインびしょ濡れ事件は、
結局何も被害はなかったし、
ストレス解消もスムーズにできた。



赤ワインをかぶってもいいように、
この日は赤いポロシャツを選んだのかなとか、
数ヶ月前に買ったラグを赤ワイン色にしたのはこのためだったのかなとか。



見事なポジティブ思考を発揮して、
私は嬉しくなりました。



人生、やっぱりうまくいく。



改めてそんなことを感じました。