『Numero TOKYO』という雑誌を定期購読している。この雑誌は、「ファッション、ビューティ、カルチャー、ライフスタイル and more. モードでアカデミックな大人たちに、新しい“遊び”の情報をお届け。クリエイションと刺激がつまった、東京発信の……」などと説明がなされている。私の好きな雑誌である。
この雑誌に毎回「スペシャルな人」のインタビュー記事が載っている。その記事自体を全部読むことはほとんどないのに、その記事のポイントはなぜかいつも把握している。今号では、弱冠16歳にしてフィギュアスケートの金メダリストとなったアリーナ・ザギトワが登場。彼女の言葉に私はハッとさせられた。
「スポーツで人は成長できる」
そんな言葉にはハッとしない。私が気になったのはこちらの言葉である。
「何のために滑るのか? 何のためにここにいるのか?」
上記は、「試合前にアスリートとしての“ルーティン”はあるのか?」との質問に対する回答である。すごい。すごすぎる。私が40年以上もかかって気付いたことを、彼女はもうわかって実践しているのだ。
4つのビッグタイトルをすべて制覇したアリーナ・ザギトワ。一時代を築き上げた人や、大きなタイトルを次々手にする人はやはり違う。
幼さを残す口元、柔らかそうな頬、だけど凛としたその目元。100万円は下らない高級ブランドのドレスを身にまとっても決して負けないその芯の強さ。そこにはきっと、「何のために」を日々考えることからくる強さがあると私は思う。
記事の最後で、彼女はこんなことを言っている。
いま自分にごほうびをあげるとしたら、“ぐっすり眠ること”です!
基本的なことを疎かにしない姿勢。実に爽やかで清々しい言葉である。