文章プロデューサー大竹ひろこです。
【パーフェクト文章塾】の塾長もしております。
ある日、尊敬する人が私にこんな言葉をかけてくれました。「それはぴろこの人徳だよ」まさかその人がそんなことを言ってくれるとは思わず、あれから数日経った今も、思い出すたび胸がいっぱいになるのです。
2019年2月14日の今日、私が運営する【パーフェクト文章塾】山陰チームのリアル塾を開催しました。四国チームや関東チームからも島根県出雲市に塾生が集まってくれ、総勢10名の集まりに。
今回はいつもと趣向を変え、午前中いっぱい、一斉にあるワークをしてもらいました。2018年に思い残したことをしっかり終わらせ、2019年の飛躍を決めるために。
午前中のワークを終え、場所を変えてランチを食べ、午後は各自課題に取り組むことに。この時、「一緒にコンビニに行ってほしい」と誘われ、塾生2名と連れ立って私はコンビニに向かいました。
コンビニでは、キャッチコピーを決める参考として、塾生たちはある雑誌を購入。雑誌といってもファッション誌でも料理雑誌でもなく、競馬雑誌。なぜその雑誌を選んだのかには理由がありますが、ある秘密が隠されているので、ここではその理由は伏せておきます。
さて、買い物を終え、私たちは会場に戻りました。先立って私がドアを開けようとした時、「おや?」と異変を感じました。なぜか照明が消されているのです。会場は暗~くなっています。「みんな何をしているんだろう?」そう思った時、何かが弾ける音がしました。
音に驚き、「え、何?」とキョロキョロしていると、外にいる塾生に背中を押されました。中に入るとそこには、紙のサングラスをかけ、手にクラッカーを持ったみんなの姿がありました。「なんだなんだ?」この時まだ私はその場の状況がつかめずにいたのです。
テーブルには丸ごと1台のケーキが置かれており、その上には私の似顔絵が描かれたチョコレートプレートが載っています。それを見てやっとわかったのです。これは私を驚かすためのサプライズだ!私の誕生日パーティーなのだと。
ケーキに刺さったロウソクは4本。そうだ、私は2019年2月26日で44才になるのです。「フーフーして」と言われたので勢いよく息を吹きかけ、ロウソクの火を消しました。分厚く膨れた『大竹ノート』を手渡されました。A4サイズのノートの中には、写真とともに塾生全員からのお祝いメッセージが書いてあります。
それを見た時、もうダメだと思いました。泣くことを自分に許可した瞬間、大粒の涙がぽとぽと床に落ちました。ハンカチを取りに行き、涙をふきます。みんなの顔が見れない。熱いものがこみ上げるのです。
「大竹さん、泣いてくれたね」などとひそひそ話す声の後、「ケーキ入刀~」と大きな声がしました。どこで用意したのか、大きな包丁を手渡されます。目の前には果物がふんだんに使われた1台のケーキ。一斉にカメラを向けられ、「目線はどこにやればいい~?」などとふざけながら、私は真っ二つにケーキを切り分けました。
生クリームの甘い匂いが鼻腔をくすぐります。ケーキに包丁を立てながら、私はケーキの上に載ったプレートに描かれた似顔絵が気になり始めました。どこのケーキ屋さんかわかりませんが、私を知らない人がはたしてここまで精巧な似顔絵を描けるだろうか? 一体どこのケーキ屋なのかと尋ねると、私が一度訪れたことのある、塾生の友達が経営するケーキ屋だとのことでした。「ああ〜!あの子か!」あの子ならこんな芸当もやってのけそうです。
一度しか会ったことがないのに、その日私が身につけていたキノコが印象に残ったとのことで、似顔絵にはキノコの絵も描かれていました。それに気付いた時、その店で食べたチョコミント味のケーキを思い出しました。この日に合わせてケーキを注文してくれ、わざわざ取りに行き、ここまでケーキを運んできてくれた労にも思いを馳せます。甘い匂いに包まれて、胸の中までも甘い感情で埋めつくされる感覚を味わいました。
切り分けられ、紙皿に載ったケーキをみんなで食べました。ケーキには果物がたくさん載っていますが、そこにいちごは含まれていません。私がいちご嫌いなことを気遣ってくれたのだろうと思います。生クリームは甘すぎず、スポンジとともに口に入れると、なんとも言えない良い風味が感じられました。ケーキの甘さ、おいしさが、みんなの想いに感じられるのです。
あまりの出来事に驚き、状況を確認して初めて嬉しいと感じ、目の前の出来事にまたいちいち驚いて、また嬉しく感じる。この時私は、自分の胸の内でこんなやり取りを繰り広げていました。「ねえねえ、あなたは幸せ者だね」「生きててよかったね」
みんなへの感謝の気持ちとともに、自分という人間にも感謝の念がわいたのが不思議でした。私という人間が存在すること、私という人間を愛してくれる人が存在すること。その全てに喜びを感じたのです。ただひたすら「嬉しい」そう感じたのです。
この日は最終便で、出雲空港から羽田空港へ向かいました。飛行機の中で私は、みんなからもらったノートを読み返しました。ジーンと胸が熱くなり、隣の人がこちらを見ていないことを確認した上で、心置きなく涙をダラダラ流しました。
自宅に帰り、湯船に浸かりながらも私は、サプライズのあの時を思い出し、声を出して泣きました。頭に浮かぶ言葉はずっと同じ。「ありがとう」の言葉一つ。みんなのやさしい心に触れて、「私にはまだまだできることがある」そう心に誓ったのでした。
目がまんまるになるとはこのこと。
ケーキを持つ私は動物園の動物状態。
みんなとの思い出の写真、みんなからの嬉しいメッセージが書かれたノートを手に。
赤やピンクの口紅をつけて、みんなかわいい女子になる。
見据える先は、「なりたい自分」
コンビニでアイスを買って食べながら戻ったら、サプライズが待っていた!
みんな、ありがとう。
本当に本当に、ありがとう。
私にできることは、
みんなを元気づけることと、
文章の力をお伝えすること。
これからもみんなのために、
私は元気に活動します!












