2017年6月13日。知り合いのご母堂に誘われて、句会に参加してまいりました。渋谷駅モヤイ像前で待ち合わせをして、バスに乗って会場まで行きます。外はあいにくの雨だけど小ぶりなので助かりましたよ。建物に入りスリッパに履き替え、エレベーターに乗って6階へ。どんな人達が待ち受けているのか?お楽しみの瞬間はもうすぐそこ。
そこでは70代か80代と思しき女性たちが、にぎやかにお弁当を食べていました。「はじめまして大竹ひろこと申します。本日はよろしくお願いします。お世話になります。」今日は見学者としての参加ですので、彼女たち一人一人に挨拶をします。「下のお名前は?」「ひろこです」「どういう字なの?」「全部ひらがなです」そんなやり取りをして、席に着きました。
少しすると男性もやってきました。70代くらいでしょうか。この会には90才の方も在籍されているとか。私の親の年齢をもしのぐ人生の先輩たち。黒糖のお菓子をくれたり、甘酒味のお菓子をくれたり、チョコレートをくれたり生姜飴をくれたり、お茶を注いでくれたりなんなりなんなり……。なんと手厚い対応でしょう。
さて、それでは本題です。人生初の句会参加。あらかじめ「兼題」のお知らせを受けていたので、事前に八句つくっておきました。お題は「黒南風(くろはえ)」。黒南風とは、梅雨の雨雲が垂れ込めて暗く陰鬱な空模様の時に吹く湿った南風のこと。夏の季語です。この季語をつかった句を五句つくってきて、と言われていましたが、なぜか八句もつくってしまいました。どれもこれも思いつきでつくったので、かかった時間は10分程度。最初からうまくいくわけないので、「とりあえず」といった体でつくりました。
つくった句を細長い厚紙(短冊)に書き写します。それを裏返してランダムに置き、本日の参加者8名に等分に配る。配布された短冊に書かれた句を、薄紙に書き写す。その薄紙を隣の人に回していき、今度は自分のノートに書き写します。静かにこれを繰り返し、全員分の句をノートにしたためるのです。
こんな感じで、私は「大竹ノート」に書き写しました。
一マスに一句。ちょうどいい感じ。
さて、お次は選句です。すべての句の中から「いいな」と思う句を八句選びます。実は一句自分の句で好きなのがあったのですが、自分のを選ぶなんてしょぼいかなと思い、やめました。多くの句が頭に情景がイメージできるものでした。その中からお気に入りを選びます。
最後に、選んだ八句の中から「特選」を二句選びます。さほど悩まずに決まりました。すごく悲しいイメージの句と、昔好きだった女性のことを匂わせる句の2つ。どちらもストーリーが感じられるのです。五七五というたった17文字の中に込めた思い。これぞ俳句の醍醐味でしょうか。
全員が特選まで選び終えたら、選んだ八句を発表します。「ひろこ選、1番の○○」といった感じ。この場ではみなさん下の名前で呼び合います。親しげな雰囲気がでていて、とても感じが良かったです。
実は私、特選は逃したものの、五句中四句が選ばれたのです。「新風だ」「視点がおもしろい」などと絶賛されましたよ。みなさんの半分くらいの年しかとっていない私の視点は、年配の方からすると目からウロコのようなのです。
さて、その選ばれた句はどんな句か。
こちらです。
緑の文字が、私の句を選んでくれた方のお名前。青文字は私の句。そしてピンクの文字は、「こういう風にしたらいいわよ」という先生からのご指摘です。私は初心者なので、俳句の作法から外れている部分があるようなのです。その点も指摘してくださいました。なるほどなるほど。私はちょっと口語体すぎたのですね。
こんな感じで、人の句を見て感動し、自分の句を添削してもらって勉強になり、「若い若い」とチヤホヤされ、それはそれは有意義な2時間でございました。
毎月1回開催されるそうなので、来月も参加しようと思っています。なぜなら、俳句は文章と同じだから。先生のこの言葉がそれを確信させてくれました。「最後まで言っちゃうと『ああ、そうですか』でおわっちゃうのよ」「結論言わないで、余韻を残すのよ」。ね?文章と同じでしょう?
ちなみに話のオチとして……。兼題は出されていましたが、何も五句全部「黒南風」で作らなくてもよかったそうなのです。五句のうち一句だけ「黒南風」でつくればよかったと。「なんか今日は黒南風が多いなあ」という参加者の一言で判明しました。私、はりきって八句もつくっていったもんで、「よくそんなにつくれるわねえ」と逆に褒められてしまいました。思いつきを形にすることだけは得意ですから。中身の良し悪しは全然気にしていないんですけどね。
みなさん植物の名前にとてもお詳しいのです。「石楠花(しゃくなげ)」「ゆずり葉」「白睡蓮」どれも私はどんな花なのかわかりません。その他、漢字の勉強にもなるのです。「枇杷を捥ぐ」なんて読めます?「びわをもぐ」です。「蜑小屋」読めますか?「あまごや」です。「蜑」は海女の意ですよ。「女」を「ひと」と読んだり、「愛しめり」で「かなしめり」と読んだり。日本語って知れば知るほど楽しくなる!
俳句、とても楽しい。次回の句会が楽しみです(*´艸`*)




