どうせやるなら目標は高く。

 

 

月収50万より100万円。年収1千万より1億円。目指すのはタダ。タダだけど、目指さないよりも良い結果が得られることを、私は知っている。

 

 

仕事仲間のひとりに妊婦がいる。すでに子供が3人もいるのに4人目を産もうとしている。私の周りには子沢山が多い。本当に少子化なのか、現代は。

 

 

彼女はものすごい美人で、10代の頃は◯◯もしていたというアレ。ヨガの講師でもあり一般社団法人代表でもある彼女の言葉は、私に多大な影響を与える。3,4ヶ月前から「産んだらイケメントレーナーに来てもらって体を締める」と言い、横浜大会入賞の記録を持つベストボディジャパンに再度出場すると豪語する。「大きなお腹でそんなこと言うのか……」と私は彼女を尊敬の眼差しで見つめる。そう、見つめるだけだった。

 

 

「イケメントレーナーのお茶会に行ってくる」今月に入り、友人のカメラマンから有益な情報を得た。「私も行く!」残席1にすべりこんだ。前述の彼女に伝えると「出張してもらえるか聞いてきて」と言う。妊婦な彼女のトレーニングに便乗できればいいかな?くらいの気持ちで、私はお茶会に参加した。

 

 

『ボディメイキングお茶会』という名のお茶会には、たしかに若いイケメンがいた。美しい女性たちを前に緊張する彼。女性陣が心配するほどしゃべりが硬い。が、動きは嘘のように軽かった。飲み物を注文するとなればスッと立ち上がり、水がないとなれば立ち上がって店員の元へ。とにかくすぐ立ち上がる。向かいのカメラマンが「動きが軽いよね〜」と笑う。そう。私たちはまるで足かせをされた囚人のごとく座ったまま動かない。そうか、そこが違いなのか。変に納得できた。

 

 

イケメントレーナーの元でボディメイキングをするつもりなどサラサラなかった。なのに彼の話を聞くうち段々その気になってきた。油はスプーン1杯で100kcalもあるだとか、脂肪と筋肉は重さが同じでも見た目は倍ほど違うとか、「自己流=事故る」だとか「加齢と老化は違う」だとか、お腹の縦線「アブクラックス」なる言葉を生まれて初めて聞いたりとか。普段まるで意識していない事を聞くと俄然興味を持ってしまう。私の心はグラグラ揺れる。

 

 

お茶会はたいへんな意義を持って終了した。みんなで談笑する中、隣の美女から有益な情報を得た。イケメントレーナーの名刺の端に50分の無料トライアルセッション招待券があるという。彼の名刺は嫌がらせのように横幅が長く、名刺入れに入らない。だからすぐ取り出せるポケットに入れていた。名刺を取り出し予約をお願いする。日付を決め、私は妊婦な彼女に報告した。

 

 

ベストボディジャパン2015東京チャレンジカップ優勝者である彼の元で、私は人生初のボディメイキングを始めてしまうのか?あのシックスパックにほだされてしまうのか!?

 

 

二重顎ひろこの、新たな挑戦が今始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……のか!?