こんにちは。大竹ひろこです。
毎週土曜日朝9時配信のメルマガ【ひまメル】で、『勘違いことばの辞典』という本からの引用をお届けしています。人気のこのコーナーについて、「聞いたらわかるけど文字だと読めない」「国語好きだったのに、けっこう間違えてるし」などの感想をいただいています。
今回はその本から、
「ご注意ください」という言葉についてお伝えします。
そう言われれば、そうなのである。
どうもこの「ご注意ください」という言い方に、私はずーっと違和感を覚えてきた。まさに「押し付けがましい」感じがするのである。「うるさいっ、お前が言うなっ」などとも思ってしまう。でもその理由について深く考えることはなかった。しかしどうだこの分析!「なるほどなるほど」と深く理解ができた。
私たちは「人に遠慮する」ということに、敏感になりすぎてはいないだろうか?遠慮は謙虚と捉えられ、言い回しや態度はへりくだる。と思いきや、言葉だけはなぜか傲慢な、いわゆる「上から目線」になっている。
この矛盾に気づいている人はどのくらいいるだろうか。謙虚さを表す方法は、言いたいことに「させていただく」をつければいいわけではない。「ご注意ください」などと言えばいいわけではない。日本人には「日本語の文法」があるはずなのに、その文法自体が破たんしつつあるのだろうか。
ねえ、もっと素直に言おうよ。遠回しに「ご注意ください」などと言わず、「お気をつけくださいね」と言えばいい。「拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」などというわけのわからない長ったらしい言い方はやめて、「拝見します」と言えばいい。その方がよっぽど意味がわかる。
長ったらしい言い方は、舌が回らず言いにくい。自分で言いながらつっかかることはないだろうか?そういう言葉はそもそも「文法が間違っている」「本来の日本語ではない」と思ってほぼ間違いないだろう。
聞いていて不快になるような、長ったらしい言い訳のような言い回しは即刻やめるべきである。簡潔で素直できれいな日本語を使おう。そういう言葉は耳に心地よく、気持ちが豊かになるのだから。
毎週土曜日朝9時配信のメルマガ【ひまメル】で、『勘違いことばの辞典』という本からの引用をお届けしています。人気のこのコーナーについて、「聞いたらわかるけど文字だと読めない」「国語好きだったのに、けっこう間違えてるし」などの感想をいただいています。
今回はその本から、
「ご注意ください」という言葉についてお伝えします。
△ドアに挟まれないようご注意ください
電車のドアが閉まるときに流れるアナウンスである。お客さまの安全を思って言っているのですよという意図で、「ご注意ください」と丁寧な言い方をしているのだろうが、どこか違和感を覚えるのはなぜか。
この場合の「注意」は、自分で気を付けるという意味合いである。ドアに挟まれないようにするという、自分で責任をもってすべきことに対して、「ご…ください」と丁寧語でくるんで他人が言うのは、内容的にも語法上からも二重の矛盾があると言ってよいだろう。
また、「上司から注意を受ける」というように、「注意」には忠告の意味もあることも、丁寧なお願いのはずが一方的で押し付けがましく聞こえる要因の一つだろう。
「ドアに挟まれないようにお気を付けください」といえば、もう少し素直に耳を傾けることができるかもしれない。
※西谷裕子著『勘違いことばの辞典』(東京堂出版)より引用電車のドアが閉まるときに流れるアナウンスである。お客さまの安全を思って言っているのですよという意図で、「ご注意ください」と丁寧な言い方をしているのだろうが、どこか違和感を覚えるのはなぜか。
この場合の「注意」は、自分で気を付けるという意味合いである。ドアに挟まれないようにするという、自分で責任をもってすべきことに対して、「ご…ください」と丁寧語でくるんで他人が言うのは、内容的にも語法上からも二重の矛盾があると言ってよいだろう。
また、「上司から注意を受ける」というように、「注意」には忠告の意味もあることも、丁寧なお願いのはずが一方的で押し付けがましく聞こえる要因の一つだろう。
「ドアに挟まれないようにお気を付けください」といえば、もう少し素直に耳を傾けることができるかもしれない。
そう言われれば、そうなのである。
どうもこの「ご注意ください」という言い方に、私はずーっと違和感を覚えてきた。まさに「押し付けがましい」感じがするのである。「うるさいっ、お前が言うなっ」などとも思ってしまう。でもその理由について深く考えることはなかった。しかしどうだこの分析!「なるほどなるほど」と深く理解ができた。
私たちは「人に遠慮する」ということに、敏感になりすぎてはいないだろうか?遠慮は謙虚と捉えられ、言い回しや態度はへりくだる。と思いきや、言葉だけはなぜか傲慢な、いわゆる「上から目線」になっている。
この矛盾に気づいている人はどのくらいいるだろうか。謙虚さを表す方法は、言いたいことに「させていただく」をつければいいわけではない。「ご注意ください」などと言えばいいわけではない。日本人には「日本語の文法」があるはずなのに、その文法自体が破たんしつつあるのだろうか。
ねえ、もっと素直に言おうよ。遠回しに「ご注意ください」などと言わず、「お気をつけくださいね」と言えばいい。「拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」などというわけのわからない長ったらしい言い方はやめて、「拝見します」と言えばいい。その方がよっぽど意味がわかる。
長ったらしい言い方は、舌が回らず言いにくい。自分で言いながらつっかかることはないだろうか?そういう言葉はそもそも「文法が間違っている」「本来の日本語ではない」と思ってほぼ間違いないだろう。
聞いていて不快になるような、長ったらしい言い訳のような言い回しは即刻やめるべきである。簡潔で素直できれいな日本語を使おう。そういう言葉は耳に心地よく、気持ちが豊かになるのだから。