平凡社新書『ぎりぎり合格への論文マニュアル』が面白い。


著者の山内志朗氏は慶應義塾大学文学部教授。お堅い肩書きとは裏腹のふざけた文章が好ましいのである。


そもそもこの本が出版された目的は、
卒論や小論文試験に最小限の努力で合格したいという、そんな「要領のいい人」のための実践指南だというのだから笑える。多くの学生たちの救世主的存在なのだろう。


この本には「え、そうなの?」と驚かされることがたくさん書かれていた。今日はその中のひとつを紹介する。


【心得】最低三種類の国語辞典を常備し、常時調べよう



なぜか?
間違った使い方が載っている場合があるから。


国語辞典なのに間違った使い方?
そう思うが、大学教授がそう書いているのだからそれこそ間違いないだろう。


実例も載っている。
例えばこれ→諸刃の刃


見るからに間違っていそうな文字だが、これが国語辞典に載っているというのだから驚きだ。正しくは「諸刃の剣」。もろは、と打てば、今時のスマホなら予測変換してくれる。


著者はこうも書いている。


辞書は調べるものではなく、舐めるように読むものだ。懇ろに辞書に淫するようでないと文章はなかなか書けない。


だ、そうである。