「道につばを吐く人」が嫌いです。憎くすらあります。

今朝もバスを降りてすぐ、横から「ぺっ」という音が聞こえてきました。中年男性が歩道につばを吐いた音です。聞いた直後、「えぇ!?」という目で相手を見てやりました。穴があくほど見つめ、このまま目力ビームで焼き切ってしまおうかと思うほどに。
道につばを吐く行為。シンガポールでは罰金刑に値します。日本では罪にならないのでしょうか。これほど周りの人に迷惑をかける行為であるにもかかわらず・・。とても残念です。
近くにいる人が「ふわああぁ」と大あくびをしたり、「はぁ~・・」とため息をついたり、道端に「ぺっ」ってやったり、そういう不快な音を出す行為をされて、いい気分の人はいないはず。
中でも私が「道につばを吐く人」が嫌いなのには理由があります。もしかしたら、これがトラウマというやつかもしれません。
高校一年生の時、初めて彼氏ができました。きれいな肌、切れ長の目もと、笑うと無邪気なその表情・・・。隣の席の彼を一目見て、なんて素敵な人なんだろうと思いました。
それから数か月後の文化祭。告白しようと彼を呼びだしたくせになかなか言い出せない私を見て、彼は私に告白してくれました。今思い出しても自然と笑顔になってしまう。嬉しかった。
その彼と付き合いだして何度目のデートでしょうか。その頃の私はボーイッシュなスタイルが好きで、白シャツに紺のチノパンという、今思えば「それがデートの格好か!?」というようなスタイルでした。
初めて付き合う人だし、付き合ってまだ何ヶ月しかたっていないし、彼と歩く時は照れくさくて少し離れて歩くのが常でした。ゆったりと歩く二人。楽しい会話。このまま時間が止まればいいのに・・・そんな漫画の主人公のようなことを思った時でした。
「ぺっ」
え?今の音は何?彼は私を見て目を丸くしています。私を見てというか、私の太ももあたりを見て驚いているのです。何だろうと思いつつ自分の太ももを見ると・・・
チノパンにつばがついてる・・?
まだ高校一年生、そんな若者が道につばを吐いた!さらにそのつばは彼の彼女にかかっている。驚きを通り越して恐怖すら感じました。
驚愕の表情で固まっている私を見て、彼はあわてて謝ります。ごめん!道につばを吐こうとしただけなんだけど、かかっちゃってごめん・・!
かかっちゃったって言うけど位置的にそりゃかかるでしょ!と今なら畳みかけるようにどなりつけてやりたいですが、当時の私はウブでした。「あ、大丈夫だよ。ふけば取れるし。」なんていい子でしょう。今からは考えられない言葉です。
この事件があってから、道につばを吐く人を見たりその音を聞いたりすると、20年以上たった今でも彼を思い出します。もちろん悪い意味で。
こんなことがあれば、誰でも嫌いになるでしょ?
日本の男性のみなさん、「道につばを吐くのはやめましょう」
切に、よろしくお願い申し上げます。