神々は言った。

『恐れるな』と。


神々ですら一様ではないのだから、
人間どもが一様であるはずが無いと。


そも、同じ親から生まれたとて、
存在するは全くの別人。

異なる親から生まれたならば、尚の事。


『恐れるな』と、神々は言う。

多種多様であるからこそ、
世界は豊かなのである、と。


生まれ落ちたそのことが、
世界から祝福されている証なのだと。


神が杖を大地に突き刺し、水が噴き出す。
空に虹が掛かり、『さぁ征け』と神は言う。

その体に宿りし魂は、
磨かれる事を望んでいると。

その魂は、ただ1つ1つなのであると。

虹の橋の先に、青い空が見えるか。
豊かな山野が見えるか。

そなたの目に映る世界は、
ただそなたのものだけであると。


唯一無二の魂を
唯一無二の光と成し
唯一無二の個となれかし。

そも、その資格を、その才を、
持って生まれし存在なれば
恐れる事はなにも無い。