前話はこちらです💁‍♀️



-いい人でいようとした理由-


第1部で書いたような人間関係を見ていて、
私はふと、昔の自分を思い出した。



若い頃の私は、断るのが苦手だった。
頼まれたら断れず、
頼まれていないことまで
先回りしてやってしまう。



相手の希望を叶えるために努力することが、
人と繋がっている証だと思っていた。


「いい人」でいれば、
きっと大事にしてもらえる。
そんなふうに、どこかで信じていた。



でも現実は違った。
尽くせば尽くすほど、
それは当たり前になり、
特別なものではなくなっていった。


気づけば私は、
ただの「都合のいい人」になり、
なぜか大切にはされなかった。




今ならわかる。
あの頃の私は、
優しかったというより、
自分の価値を他人に預けていたのだと思う。



自己肯定感が低いままの優しさは、
人を支えているようで、
実は自分を静かにすり減らしていく。


本当に必要だったのは、
誰かからの「ありがとう」よりも、
自分で自分に言ってあげる
「それでいいよ」だった。


断ってもいい。
期待に応えられなくてもいい。
役に立たなくても、価値は変わらない。


そうやって少しずつ
自分を自分で承認できるようになると、
人との距離感は驚くほど楽になる。


最近の人間関係を見て感じた違和感は、
昔の自分からの、
静かなメッセージだったのかもしれない。


同時に今の私は、あの頃の私より
一歩成長できているということを
教えてくれている。






(第3部へつづく)